ホビージャパンは4月下旬、写本を集める競りゲーム『ビブリオス』日本語版を発売する。2〜4人用、10歳以上、30分、2520円。
オリジナルは『写字室と写本師たち(Scripts and Scribes)』というタイトルで、2007年にアメリカの個人メーカーから発売された作品。小部数製作ながらゴールデンギーク賞(カードゲーム部門)にノミネートされるなど話題を呼び、フランスのイエロ社が2010年にリメイクした。ドイツではアラカルトカードゲームで7位に入っているが、日本ではそれ以上の人気を集めていた。
「ビブリオス」はギリシア語で「書物」の意味。このゲームでは、プレイヤーは中世ヨーロッパの領主となり、他の領主よりも立派な書庫を充実させることを目指す。
当時の書物作りは大変な作業だった。15世紀にグーテンベルクにより活版印刷術が発明されるまで、聖書などの書物は人の手によって書き写されていた。それゆえ大変貴重で、高価なものだったのである。プレイヤーは貴重な書物を読みやすく美しい書面にするため、色のついた文字や装飾、必要な顔料、腕のいい写本職人をそろえ、なるべく少ない投資で原本を買い揃え、書庫を充実させなくてはならない。
5つのジャンルを競りで集め、それぞれのトップ賞の得点をとる。大枚をはたいて集めても、トップ賞が安くてはどうしようもない。独特のシステムで駆け引きも楽しいゲームで、短時間で終わるところも評価が高い。
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