ドイツのボードゲームメーカーが共同で組織している団体「ボードゲーム専門委員会(Fachgruppe Spiel)」は、エッセン国際ゲーム祭の記者会見で、ドイツにおけるボードゲームの人気をアピールした。
ボードゲーム専門委員会によると、ドイツのマーケット調査会社TNSインフラテスト(ミュンヘン)が行った調査において、「最も頻繁に家族で一緒に遊ぶものは何ですか?」という質問に、34.7%がボードゲームと答えた。
また、「ボードゲームをどれくらいの時間遊んでいますか?」という質問では、40%弱が週平均で1〜2時間、20%が3〜4時間と答えた。一番遊んでいる年齢層は5〜14歳の子供で、遊ぶ相手は親(43.8%)、友達(21.9%)、きょうだい(19%)。
調査年については明らかでないが、ALLBUSが1998年に行った調査(「ドイツ人も普通ボードゲームを遊ばない」)よりも新しいものだと考えられる。
ボードゲーム専門員会のM.ホプフ氏は、この結果について「経済危機によって一緒に過ごす時間が増え、ボードゲームを手に取るようになっている」と分析している。実際、ドイツのボードゲーム市場は、ほかの産業が衰退傾向にある中、5億ユーロ(700億円)規模で安定しており、特に子供ゲームの売り上げは前年比1割増だったという。
ただし、売れ筋は大箱ボードゲームから、安価でコンパクトなカードゲームやタイルゲームに推移しているようだ。
・Medienmagazin pro:Die wollen alle nur spielen!