今夏に日本語版も発売された『スモールワールド』、総発売元であるデイズ・オブ・ワンダー社は6月から2ヶ月にわたって、新しい種族と能力を募集するデザインコンテストを開催した。
29カ国から251名が参加し、702ものアイデアが寄せられた。アメリカとヨーロッパのエントリー数がほぼ同じで、オーストラリア、中国、チリなどからの応募もあったという。デイズ・オブ・ワンダー社によると優れたアイデアが多かったため、1つに絞ることができず、大賞3作と、2位9作が選ばれた。そして、これらのアイデアをもとに、4つの拡張が制作されることになった。
このうちエッセンで発売されるのは『スモールワールドの貴婦人(Grand Dames of Small World)』と『呪われた!(Cursed!)』の2つ。前者は新しい種族として女神官、白い婦人、ジプシーの3種族と、特殊能力として「歴史家の」と「平和を愛する」が入っている。後者は新しい種族としてコボルドとゴブリン、特殊能力として「呪われた」「群れになった」「略奪する」「ひっかきまわす」「男の」が入っている。
3つ目の拡張である『スモールワールドのリーダー(Leaders of Small World)』は種族を選ぶときに使うチップのセットで、コンテストの参加賞として送られたほか、一般ユーザーにはボードゲームギークを通して11月に頒布される。4つ目の拡張『スモールワールドの伝説(Tales & Legends of Small World)』は来年に発売される予定。
なお、大賞を受賞し、アイデアが実現化された3人(ドイツ、イタリア、オーストラリア)にはエッセン国際ゲーム祭の往復旅費が、2位の9人には100〜150ドルが賞金として贈られる。
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