ゴールデンボックス・ボードゲームアワード運営委員会は30日、6部門各3タイトルのノミネート作品の中から、メンバーによる最終投票の結果を発表した。6部門の各受賞作品は以下の通り。各部門賞には賞品として金のボードゲーム箱(大興印刷提供)が授与される。
作品賞:『馬高/UMATAKA』(制作:銅鐸舎)
選評「昨今の重量級ゲームに倣い過多に盛り込みたくなるところを、あえてグッと抑えているゲームデザインには侘びの美学を感じる」
ゲームデザイン賞:『バザールの商人たち』(ゲームデザイン:パーティ太郎)
選評「既存のゲームの改善の範疇に収まらない、革新的な発想とゲーム体験を高く評価したい」
アート賞:『Not for me(ノットフォーミー)』(アートワーク:hoteltokyo)
選評「パッケージを見たときに飛び込んでくるタイトルの「NOT FOR ME」とそれを表現するイラストとの調和、色味も含めて、記憶に残るインパクトが十分あると感じる」
グラフィックデザイン賞:『レンソービンゴ』(グラフィックデザイン:株式会社iDクリエイティブ)
選評「プレイヤーのことをしっかり考えたグラフィックデザインがなされている」
プロダクション賞:『ミスターダイヤモンド』(プロダクション:白坂翔、秋山昴亮)
選評「かつてマニアの間で愛されていたこの作品が、復刻版として再登場したことで、さらに多くの人の手に届き、幅広い場面で活躍しているのは本当に素晴らしいこと」
ルールブック賞:『ビストロ・コスモポリート』(ルール:中村有以)
選評「ゲームに直接関係ない部分は省略するという手もあるだろうが、丁寧に翻訳されてあることで、本作に対する思い入れが深まり、このゲームを末永く遊びたくなった」
特別賞は該当なし。下記ウェブサイトにはノミネート作も含めた全18タイトルへの、運営委員及び選考メンバーによるコメントが掲載され、Xでは受賞者などがコメントを投稿している。
ゴールデンボックス賞はボードゲーム制作者にフォーカスしてその優れた活動を讃える賞で、今年で3回目。ボードゲーム業界従事者が選ぶところが特徴。デザイナー・イラストレーター・プロデューサー・ディレクター・翻訳者などのメンバー22名が専門家の目で推薦し、上位3タイトルをノミネートとして、再びメンバーによる最終投票を行った。賞の運営は朝戸一聖氏や上杉真人氏ら6名があたっている。