シュピール’23では日本から多くの企業・団体が出展し、また日本発のボードゲームの海外版、日本テーマの海外ゲームも多く見られた。阿曽山大噴火氏のまとめによると、日本から15団体が約30タイトルを出展し、日本発の海外版は17タイトルにのぼる(今年のエッセンシュピールに出展する日本メーカー&国産ボードゲームのリメイク一覧)。会場ではどんな様子だったかを紹介する。
オインクゲームズ、itten、Saashi&Saashiの合同ブースは、人通りの多い2番ホールで目立つ外装で広いブースを取っており、長い行列ができていた。並んでいた人に何を買うつもりか聞いたところリストを見せてくれて、3社のゲームが書いてあった。このような「ついで買い」ができるところに合同出展のメリットが活かされていたようだ。
マニアは『ノコスダイス』のEngamesに並んだ。ドイツのニュースサイトによると、Engamesの『ノコスダイス』がほしい人は45分待たなければならなかったという。はたして『ノコスダイス』はほどなく売り切れたが、その後も一度は遊んでみようと試遊卓を訪れる人が絶えず、売り切れ後に開かれたイラストレーターの別府さい氏のサイン会にはわざわざ戻ってくる人もいたという。
ヤポンブランドは15~20分で遊べるライト級を中心に11タイトルを出展。手慣れたチームワークで販売・試遊卓を回し、次々と売り切れが出ていた。
アークライトは初出展。『ナナトリドリ』『ito』の英語版を販売した。ゲームマーケット2023春にはシュピールとのコラボが発表されており、今後の展開が注目される。
JELLY JELLY GAMESはカナイセイジ氏の新作と『連欄』などコミュニケーションゲームを出展。ストラテジーゲームメインの会場で異彩を放っていた。
新規では『ご存知うんちの背比べ』を出展したモグラエンターテインメントが目立っていた。ウンチマンは中の人も含めてテリテリマンではない。
フランスから『ネコジマ』を出展したアンフレンドリーゲームズ。電柱に見立てた木の柱を積み上げて、「電線」に猫のしっぽをひっかけていくバランスゲームである。
すごろくやが取り扱いを始めたヘルドベルクスは新作『ラブホテルマネージャー』などを出展。ブース設営は相変わらずヤバい。