フランスのボードゲームメーカー・ホーリーグレイルゲームズは14日、ロックダウンによる生産の遅れと物流トラブルにより経営破綻したことを発表した。
2017年に創業し、『ミュージアム』『ドミネーション』『ラリーマンGT』『タイタン』などを拡張セットシリーズで発表。『エンサイクロペディア』は日本語版が発売されている。
ホーリーグレイルズの発表によれば、2020年のコロナ禍以降、生産スケジュールの停滞と輸送コストの上昇により収益が悪化。資金募集から配送までタイムラグのあるキックスターターを使っていたため、コスト上昇分を価格に転嫁できず、自社で負担しなければならなくなっていた。
さらに2022年、配送センターの不手際により遅延や誤送が発生。キックスターター出資者からの苦情が多く寄せられ、評判も落ちる中、支払いに充てる収益が入らず、破産申請を余儀なくされることになった。
最新のキックスタータープロジェクトで1000人が出資した『コパン:ダイイングシティ』はリリースされない。『エンサイクロペディア』日本語版は昨年12月に発売されており、影響はない模様だ。