ビクトリー(Victory)

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コーナーで止まられるとジャマ

バーストしないようにダイスを振るランドルフのレースゲーム。こういうと『ウミガメの島』を想起させるが、『ウミガメの島』のオリジナル版『カンガルー(Känguruh)』が1974年で、この作品はその2年後に発売されている。イカしたパッケージとタイトルは、現代ボードゲームの草創期を物語る。

コースはカーブと直線を自由に組み合わせて作る。何周するかを決めてスタート(1周ごとに順位を記録する用紙が入っている)。各自1台ずつレースカーを選び、スタートラインに並べてスタート。手番にはまずダイスを3個振り、それを見て2個まで追加で振ることができる(ルールでは1個か2個振るとされているが、0個も可とした)。赤い目で赤の線、青い目で青の線を進める。

✕印が3個出るとバーストで、その手番には1歩も進めなくなってしまう。3個振ったところで✕印が1個だけなら、もっと振っても良さそうだが、2個出ると悩ましい。ちなみに✕印が4個出るとなんとリタイア(脱落)である。この時代は容赦がないのだ。

他のプレイヤーの車のあるマスは通れないため、インコースを取られると回り込まなければいけなくなってつらい(それゆえ逆転がしにくくなっている)。とはいえダイス目次第で一気に進めることもあるので、リタイアにならないよう気をつけて腐らずにダイスを振りたい。

なおこのゲームは1985年、イタリア語版が出ただけであとはリメイクされていない。

Victory
ゲームデザイン:A.ランドルフ
ペリカン(1976年)
2~6人用/6歳以上/30分

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