エッセン・シュピールを主催するフリードヘルム・メルツ社は8日、エッセン市と共同で、革新的なボードゲームを表彰するイノシュピール(innoSPIEL)2022のノミネート3タイトルを発表した。『ヘイヨー』が日本の作品としては初めてノミネートされている。
イノシュピールはボードゲームの市場が年々拡大し、1000タイトル以上の新作が発売される中、革新的なボードゲームに光を当て、信頼できるガイドとすると共に、品質と革新性に光を当てるねらいで、「金の羽根・模範ルール賞」に代わって2017年に設立された。ボードゲーム評論家、イベント主催者、ボードゲームショップ店長、ブロガーなど7人が選考し、これまで『マジックメイズ』『クールランニング』『壁をぬけて』『ルート』『スピニングアドベンチャー』が大賞に選ばれている。
今年は、アプリでカードを読み取って聞こえる音を使った謎解きゲーム『エコーズ』、ポップアップする木を使ってストーリーを進める『ワンダーブック』、そして同梱のマシーンでリズムを鳴らしながらカードをプレイする『ヘイヨー』がノミネートされた。大賞は10月のエッセン・シュピール会期内に発表される。
『ヘイヨー』は、ゲームマーケット2019秋にBrainBrainGamesから頒布された『ファイブラインズ』をリメイクして、オインクゲームズから2020年に国内発売、2021年に海外発売された。オインクゲームズは今年、『スカウト』がドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされており、ドイツでの注目度が高まっている。