ケンビルは2月16日、『スキタイの侵略者(Raiders of Scythia)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・シェム・フィリップス、イラスト・サム・フィリップス、1~4人用、12歳以上、60~80分、6300円(税別)。
ドイツ年間エキスパートゲーム大賞にノミネートされた『レイダーズ・オブ・ザ・ノースシー:北海の略奪者(2015年)』と各種拡張セットを整理・バランス調整して昨年、ガーフィルゲームズ(ニュージーランド)から発売された。騎馬民族スキタイ人が黒海周辺からギリシャ、ペルシャ、アッシリアの集落を攻略し、略奪やクエスト達成によって勝利点を競う。
空きスペースに自分のワーカーを置いてアクションを行い、すでにワーカーが置いてあるスペースからワーカーを取り除いてアクションを行うという2アクション制で戦力を上げ、頃合いを見て略奪に出かける。略奪は場所によって戦力や必要なコストが異なり、勝利点やリソースがダイス判定で手に入る。
ワーカーは略奪が進むにつれてグレードアップし、さらに奥の地域へ略奪できるようになる。しかしワーカーはプレイヤー固有ではなく、2アクション制の中でプレイヤー間を行き来することになる。ビハインドしていてもグレードアップしたワーカーを手に入れれば逆転の目が出てくるだろう。
各プレイヤーがもつ戦士は得意分野やさまざまな特殊能力があり、アドバンテージを活用できるかが勝敗を分ける。やりこみ要素もしっかり加えて、プレイ時間を短縮した密度の濃い作品となっている。