プラッドハットゲームズは28日、2015年から傘下に入っていたアスモデグループから再独立することを明らかにした。同社が開発し、日本語版も発売されている『ヌイグルミ騎士団と少女の夢』『どうぶつの戦場』『ラクソン』『デッド・オブ・ウインター』『マイス&ミスティクス』の権利はアスモデ社が引き続き保有する。
プラッドハットゲームズはゲームデザイナーのC.ドーチ氏によって2009年に設立。2015年にF2Zエンターテインメント社(カナダ)に買収され、翌年にはF2Zエンターテインメント社がアスモデグループと合併したが、その間も依然として独立スタジオとして制作を続けていた。
この間、2011年にズィーマンゲームズがフィロソフィア(カナダ)に買収され、そのフィロソフィアも2015年にF2Zエンターテインメント社と合併した。こうしてプラッドハットゲームズ、ズィーマンゲームズ、フィロソフィアの3社が2016年からアスモデ傘下となったが、翌年にフィロソフィアが離脱してプランBゲームズを設立。この10年間にダイナミックな企業再編が行われている。
このたびの再独立は、プラッドハットゲームズ設立者のドーチ氏が権利を買い戻したことにより起こったもの。ヒットタイトルの権利はアスモデグループに残し、新作の開発に注力することになる。
アスモデ傘下でプラッドハットゲームズと関わってきたズィーマンゲームズとファンタジーフライトゲームズは残留。プラッドハットゲームズがアスモデグループに残したタイトルの出版やサポートを行う。
今年1月には、ルポ・プロドゥクシオンがアスモデグループに買収された一方、エッガートシュピーレ関係者がプランBゲームズから独立し、新たにディーププリントゲームズを設立。ボードゲーム業界の発展に伴って、ダイナミックな企業再編はしばらく続きそうだ。
・Plaid Hat Games:PHG Re-acquired by the Orginal Founder