ベルリンで今月、新しいボードゲーム出版社「ディーププリントゲームズ(Deep Print Games)」が設立された。エッガートシュピーレやフロステッドゲームズの関係者6人が設立メンバーとなり、今秋にW.クラマーとM.キースリングの新作を発表する。
設立メンバーはエッガートシュピーレのP.エッガート氏とP.E.アラウィ氏、編集のV.コビルケ氏、フロステッドゲームズのM.ナギィ氏、ペガサスシュピーレのK.エッサー氏とA.フィンカーナーゲル氏。エッガートシュピーレは『キャメルアップ』『村の人生』『グレートウェスタントレイル』など数々のヒット作をリリースしてきたが、2017年にプランBゲームズと合併。エッガート氏は昨年、自身の名前を冠した同社を退いていた。フロステッドゲームズは『レイクホルト』や『ペーパーテイルズ』をリリースしている新興の出版社。販売はペガサスシュピーレと提携している。
アスモデグループから独立したプランBゲームズがエッガートシュピーレを合併し、エッガートシュピーレから独立したエッガート氏らが新しい出版社を設立するというダイナミックな動きはまるでボードゲームのよう。急速に進むボードゲーム業界のグローバリゼーションに、ドイツゲームの存在感を求める動きがあるのかもしれない。
「特にファミリーゲーム、中級ゲーム、エキスパートゲームの表看板」を目指す。今秋にリリースする予定の新作は、W.クラマーとM.キースリングの共作で、タイトルは『リネーチャー(Renature)』。ドミノ駒を使ったエリアコントロールゲームだという。ほかにも、名作のリメイクを含むゲーマーズゲームを編集中だ。
Deep Print Games