当サイトでは、カウンターの1000万ヒットを記念して、2019年2月16日より28日まで、読者アンケート「ボードゲーム愛好者サーベイ」を実施した。連絡先が重複しているものを除き、890人に回答頂いた。その集計結果の3回目。
・ボードゲーム愛好者サーベイ(1)基本情報
・ボードゲーム愛好者サーベイ(2)プレイ環境
・ボードゲーム愛好者サーベイ(4)嗜好
・ボードゲーム愛好者サーベイ(5)当選者発表
ボードゲームを買う場所
欧米を中心に2400名が回答したアンケート”Board Game Survey “では、専門店の実店舗が79%、アマゾンが67%、専門店の通販、クラウドファンディング、プレゼントがそれぞれ約50%という順番だったが、こちらのアンケートではアマゾンが73%で最多。専門店の実店舗は61%で、専門店の通販よりやや少なく逆転している。クラウドファンディングやプレゼントはかなり低い。クラウドファンディングはほとんどが英語のボードゲームであること、ボードゲームをプレゼントとして贈り合う文化は日本では発達していないことが理由であろう。
駿河屋は専門店の通販と、専門店の実店舗の間に入っているが、この3者のパーセンテージの差はほとんどない。通常はアマゾン、専門店、駿河屋でネット通販しつつ、定期的に実店舗で実物を見て購入する姿が浮かび上がる。ゲムマやフリマなどのイベントで購入する人は5割を切っており、そこまで出向く人はまだ多数派とはなっていないようだ。
所有ボードゲーム数
1~5個 22人(2.5%)
6~9個 31人(3.5%)
10~24個 76人(8.5%)
25~50個 114人(12.8%)
51~99個 161人(18.1%)
100~149個 124人(13.9%)
150~249個 148人(16.6%)
250~499個 128人(14.4%)
500~749個 43人(4.8%)
750~999個 11人(1.2%)
1000個以上 32人(3.6%)
51~99個と、150~249個に2つの山が出た。”Board Game Survey “でも2つの山が出ているが、10~25個と、55~99個にそれぞれ15%ぐらいとなっており、100個以上持っている人の割合は、どの区分でもこちらのアンケートのほうが高い。日本は住宅事情の関係でコレクションも少ないという国際的な通説には疑問が付されることになる(一箱一箱のサイズが比較的小さくて、たくさん集めてもかさばらないという説明も可能だが、輸入ゲームも多いので無理がありそうだ)。
「4桁倶楽部」(1000個以上所有、Raelさん命名)は32名で3.6%。”Board Game Survey”では2%なので、割合で上回っている。各区分の中央値に人数をかけて、回答者が所有するボードゲームの総数を中央値×人数で概算すると176,000個。その約2割が「4桁倶楽部」の所有となっている計算になる。
所有するボードゲームの平均プレイ回数
1回 150人(16.9%)
2回 253人(28.4%)
3回 234人(26.3%)
4回 40人(4.5%)
5回 110人(12.4%)
6回 12人(1.3%)
7回 13人(1.5%)
8回 7人(0.8%)
9回 1人(0.1%)
10回以上 70人(7.9%)
回答者を悩ませたこの設問は、最も多かったのが2回、平均3.4回という結果になった。”Board Game Survey”では3~5回に集中しており、10回以上も14.5%と2倍以上いる。プレイ時間には違いがなかったことから、総プレイ回数も変わらなく、ただ同じゲームを繰り返し遊ばない傾向にあるといえる。この背景として、現在の日本において輸入・国産問わず新作のリリース数が激増しており、何度も遊びたいと思っても、その前に次の新作が来てしまう状況(不本意ノンリプレイ)があるだろう。
所有数が増えると、平均プレイ回数は下がるのだろうか。”Board Game Survey”では所有数25個までは10回以上が一番多く、150個までは5回、999個までは3回、1000個以上は1回というように反比例の関係になっている。こちらの調査では平均値だが、同じ傾向はあるものの、全体ではかなり少ない。国際的に1.5倍のプレイ回数にするには、プレイ時間を増やすか、さもなければ購入数を3割減らす必要があるだろう。その中で「4桁倶楽部」の方々が2回以上と気を吐いているのは注目である。
所有数別、平均プレイ回数の平均
1~5個 4.0回
6~9個 5.1回
10~24個 5.1回
25~50個 4.1回
51~99個 3.6回
100~149個 3.0回
150~249個 3.0回
250~499個 2.5回
500~749個 2.3回
750~999個 1.5回
1000個以上 2.0回
つづく。