今年4月にオープンした「すごろくや神保町店」を訪問。明るくゆったりとした店内に工夫の凝らされたディスプレイで、見て回るだけでも楽しい。
古書の山をよそ目にエレベーターに乗り、7階に出ると廊下もなくいきなり店内。夢の世界へ迷い込んだかのようである。
現在のイチオシ『デクリプト』が大きくディスプレイされた店内全景
品揃えは一時的な品切れを除き、高円寺店と全く同じということだが、通路が広く、ゆったりしているため、ひとつひとつじっくり見ることができる。2人用、キッズ用、じっくり系などジャンルごとに分けられており、「協力・チーム戦」コーナーに謎解きゲームと『ごいた』があるなど、輸入も国産も関係ない。台湾の作品も多く、混ぜて並べられていることで国際色が強まり、華やかな雰囲気となっている。
輸入ゲーム、日本のゲーム、台湾のゲームが同居
2階には行列のできるカレー屋さん「ボンディ」があり、界隈にも有名なカレー屋さんがある。それに呼応するかのようにスパイスの出てくるボードゲームコーナーを設置。カレーを食べに来たボードゲーム愛好者がすごろくやに気づいて寄っていくこともあるという。
スパイスの出てくるボードゲームコーナー。お腹が減ってくる
各コーナーにはミニファイルがおいてあり、そのコーナーにおいてあるボードゲームの紹介を読めるようになっている。店員さんを呼ばなくても、ひとつひとつじっくりどんなゲームか確認できるのは素晴らしい。さらにオリジナルで日本語版を出しているところには動画を流して紹介している。
『ウェンディゴのこわい話』の動画紹介
百見は一遊にしかず。毎週金曜日17~20時に、店内の試遊卓2つを使って「じっくりお試しタイム」を開いている。1つは新作、もう1つは名作で、高校生が通ってきたりしているそう。『放課後さいころ倶楽部』の世界のようである。
客層も高円寺店と少し異なり、昼休みにサラリーマン風の方が多く来訪するという。3つの地下鉄が乗り入れる神保町駅は非常にアクセスが良い。ボードゲーム愛好者はさらに、徒歩圏内にあるメビウスゲームズ、奥野かるた店、書泉グランデと見て回って、アソビCafeで遊んで帰るボードゲーム散策もできる。
先日のすごろくや祭で作られた『キャプテンリノ』着ぐるみ(?)。子どもさんは喜んで入っていくが、大人が入って写真を取るのは珍しいという(汗)。
東京の東部の会社に勤めている方や、学校に通っている方、また東京出張で来たが西部までいく時間のない方に重宝するお店。本好きの方ならもう言うことはない。
2階がカレー店「ボンディ」。1つ上の階にある「芳賀書店」も一部には有名だ
すごろくや神保町店
東京都千代田区神田神保町2-3 神田古書センター7階
TEL:03-6261-2122 [Web ]