カジノで虚虚実実!『ババンク』日本語版、12月2日発売

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ニューゲームズオーダーは12月2日、ゲームマーケット2017秋にてカジノの心理戦を描いたボードゲーム『ババンク(Vabanque)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・B.フェデュッティ&L.コロヴィーニ、アートワーク・タンサンファブリーク、3~6人用、12歳以上、30分、4500円(税別)。
オリジナルは2001年、ウィニングムーブズ社(ドイツ)から発売された作品。海外ではあまり評価されなかったが、翌年の日本ボードゲーム大賞・入門者部門で3位となり、今日においても愛好者の人気を保っている。オリジナル以外の外国語版が出版されるのは初めて。作者のひとりであるB.フェデュッティは自身のブログ で「ほとんど忘れられたゲームで、私もデザインの経緯すら覚えていなかったが、日本の誰かが思い出してくれて新しい命を与えてくれた」と記している。
タイトルは「銀行に行く=全額を賭ける」という意味のギャンブル用語。カジノには12のテーブルがあり、チップを置いて各テーブルのレートを決める。その後、レートを倍加するカード、誰かが取った賞金をそっくり頂戴するトラップカード、何の効果もないダミーカードを裏向きにおいてテーブルを操作する。カードを置いたら、どのテーブルで勝負をするか、自分のコマを移動させ、コマの移動が終わったらカードをオープンして配当になる。
レートの高いテーブルにはカードがたくさん置かれ、欲張りなのかイカサマ師なのか、裏をかいた策略家なのか迷うばかり。しかもレートは後半どんどん上がっていき、裏の裏、裏の裏の裏……という駆け引きは一層熱くなる。オリジナル版ではプラスチックのパネルだったチップはカジノチップをイメージしたものにグレードアップされており、モノとしての魅力もあふれた渾身の一作だ。
New Games Order:ババンク日本語版