★フューヴィル(Feuville)
ゲームデザイン・U.パイゼ、イラスト・D.ローハウゼン
2~4人用、10歳以上、60分。ホビージャパンから日本語訳付き輸入版が5600円(税別)で11月下旬発売予定。
国の南方に位置する豊かな都市フューヴィル。交易は栄え、街は拡大の一途をたどっていた。プレイヤーは建築家となって、フューヴィルの発展を繁栄を支えていく。大胆なアイディアを実現させ、街の指導者に提示していくのだ。しかし、定期的に街には災厄が訪れる。ドラゴンのドラコフィルが街の繁栄に憤慨し、豊かな市民に激しく嫉妬しているのである……結果、街は大火と破壊に襲われ、大がかりな魔法で雨を降らせない限り、現状は一層悪化することになる。ドラコフィルが街を破壊してしまう前に、街の指導者たちの要求を満たすことはできるだろうか。
各プレイヤーは建築現場のスタートタイルから始める。そこにタイルを配置して、壁や塔や屋根、そして雨雲というように高くしていく。手番プレイヤーはダイスを2個振り、フューヴィルの住人を発動させる。これによってタイルを獲得したり、王様の布告を満たしたり、特殊効果を実行したりする。ほかにも妖精やコボルドが建設を手伝ってくれる。
ダイスでゾロ目が出るとドラゴンが襲ってきて、雨雲のない建物は燃やされてしまう。廃墟となった建物は魔法使いや雨雲を使って復活させよう。王の布告が全て終わったとき、名声の最も多いプレイヤーが勝利する。
★ガンジスの藩王(Rajas of the Ganges)
ゲームデザイン・ブラント夫妻、イラスト・D.ローハウゼン
2~4人用、12歳以上、45~75分。ホビージャパンから日本語訳付き輸入版が7000円(税別)で11月下旬発売予定。
16世紀インド。ムガル帝国の頂点に立つのは数多の属領を従えるアクバル大帝である。しかし、その地方領の多くはイスラム教徒ではなく地元のヒンズー教徒の藩王たち 「ラージャ」によって政治が行われていた。彼らはお互いにその力と威光を競い合い、人々の生活はヒンズー教とカースト制が大きく影響を与えていた。
プレイヤーはラージャの一人として、地方領の運命をかじ取りし、カースト制を使い、交易を行い、ガンジスを行き交うことで領土を開発していく。しかし、神々の意向も大きく運命を左右する。良きカルマを積むことも必要だが、一方で悪しきカルマが富と名声に繋がることもあるだろう。
順番にワーカーを配置し、コストを支払い、ダイスで対応するアクションを実行する。ダイスがこのゲームでもっとも重要なリソースだが、運の要素は限られている。石切場を使って領地を広げ、市場で収入を上げ、宮殿では皇帝の支援が受けられる。富と名声の両方を集める方法が独特で、両方の得点マーカーは勝敗を決めるだけでなく、1人のプレイヤーの両方のマーカーが同じマスに入ったらゲーム終了になるのだ。
★キーパー(Keyper)
ゲームデザイン・R.ブリーズ、イラスト・V.ダルトン
2~4人用、14歳以上、プレイ人数×30分。ホビージャパンから日本語訳付き輸入版が12000円(税別)で11月下旬発売予定。
『キーフラワー(2012年)』『キー・トゥ・ザ・シティ:ロンドン(2016年)』と続いてきたR&Dゲームズ(イギリス)によるキーシリーズの最新作。中世の王国「キーダム」を舞台に、職人たちを指揮し、自分の村を経営し、農場を発展させ、季節の祭りを取り仕切り、河を行き交う商人と交易をする。プレイヤーは最も良い組み合わせの土地を見極め、自分の砦から職人「キープル」を送り出す。さまざまな場所で労働しさまざまな資源を得、特別なアクションを行う。旅人の知識と助けを得たり、計画を立てたり、河川交易人と交易したりできるだろう。
ワーカープレイスメントゲームだが、ほかのプレイヤーが置いたキープルと同じ色のキープルは利益に相乗りできる。そのため、場合によっては自分の手番が来る前に、自分のキープルを全て働かせていることもありえる。また、すべてのキープルは2度働く可能性もある。もし、キープルをすべて働かせてしまっている状態で、他のプレイヤーにまだキープルが残っているのであれば、すでに置いてあるキープルを寝かせることでさらに働かせることができるのだ。このためほかのプレイヤーと協力すべき要素が多い。
ほかのキーシリーズと同様、アクション自体に破壊的な要素はなく常に建設的であり、直接的な攻撃もない。自分の職人たちをうまく采配し、村を栄えさせ、交易で利益を得たプレイヤーがゲームの勝者となり、遠縁で年老いたキーダムの支配者キーウッドの承認を得ることができるだろう。
★カタレンガ(Katrenga)
ゲームデザイン・D.パーレット、イラスト・D.ローハウゼン
2人用、8歳以上、20分。
『ウサギとハリネズミ』のパーレットがデザインした、チェス形式のアブストラクトゲーム。コマのかたちは全部同じだが、盤面の64マスは4色に分けられており、どのマスにいるかによって動き方が変わる。青いマスはキング、緑のマスはナイト、赤いマスはルーク、黄色のマスはビショップの動き方になる。ビショップとルークの場合は、同じ色のマスに移動しなければならない。自分のコマを2個、相手のラインの奥まで進めるか、相手がそれをできない状態にすれば勝利。4枚のボードを組み合わせて、ゲームごとに変えられるようになっている。
★キングOZO(King Ozo)
ゲームデザインとイラスト不明、2~6人用、6歳以上、15分。
ホビージャパンから日本語版から2400円(税別)で発売予定。
全員同時に、絡まった紐の中から宣言した色のビーズがついた紐を探し出す。紐は色の付いていない方の端しかもてない。全員が1本ずつもったら引っ張ってみて、正解だったらゲット。観察力とスピード、そして運が試される。また、ほかの人が取った後ほど探しやすいが、先に正解を取られては負けるし、最後まで残っていると皆がテーブルを叩いて「オゾ、オゾ、オゾ!」と急かすルールがある。
★インビジブル・インク(Invisible Ink)
ゲームデザイン・M.N.アンダーセン
3~6人用、10歳以上、20~30分。
赤いメガネをかけて黄色い線が見えない状態で、黄色い線で絵を描いてコードネーム(お題)を当てるゲーム。ダイスを振って、描く人だけ、当てる人だけ、あるいは全員がメガネをかけるように指示される。メガネをかけた人にとっては、描いている手の動きだけが手がかりだ。さらにお題カードには描いていけないことも指示されており、例えば「どろぼう」は手を描いてはいけない。どうやって表現するか腕の見せどころだ。
★テラ・ミュンヘン(TERRA München)
ゲームデザイン・F.フリーゼ
2~6人用、10歳以上、45~60分。
うんちくゲームのミュンヘン版。150枚のカードの両面で300問が入っている。
★トーレス(Torres)
ゲームデザイン・W.クラマー&M.キースリング
2~4人用、10歳以上、60分。
2000年にドイツ年間ゲーム大賞を受賞した立体ゲームのリメイク。