置屋とは、芸妓の所属事務所のようなもので、客の求めに応じて料亭や茶屋に派遣するところだった。しばしば誤解されるようだが、娼妓を派遣するところではない。このゲームが「おきや」から、第2版で「Niya」と改称されたのは、どういう事情だったのだろうか。日本を題材にしたフランスの2人ゲーム。
花札のモチーフが描かれたタイルを4×4に並べてスタート。順番に1枚ずつ取っていき、取ったところに自分の芸者トークンを置く。これを繰り返して先に縦か横に1列4枚、または2×2で4枚を取れば勝ち。簡単にいえば四目並べである。
先手は外周の1枚を取る。次からは、前の人が取ったタイルとモチーフ(紅葉、梅、松、菖蒲/月、短冊、鳥、雨)が同じタイルから選んで取らなければならない。
どのタイルを取れば、相手はその先どのタイルを取り、それによって自分はどのタイルを取って・・・というように先が読める。最初は選択肢が多いので多岐にわたるが、だんだん絞り込まれていくので、勝ち目をいかに早く気づけるかが勝敗を分ける。
妻と2人で3回戦。先手有利かと思ったが、先手で負けることもあり拮抗した。2勝1敗で妻の勝ち。和風でありながらフランスの風味が漂っていて味わい深い。
Okiya
B.カタラ/ジャクトアレア(2012年)
2人用/7歳以上/20分