10月15日、シュピールの前夜祭となるドイツゲーム賞授賞式が午後7時半から行われた。フリードヘルム・メルツ社の招待により出版社、デザイナー、記者など100人以上が集まり、ワインやビールを飲みながら和やかに進められた。
ドイツゲーム賞は1990年から毎年行われているもので、愛好者による投票で順位が決められる。投票はドイツのボードゲーム専門誌『フェアプレイ』『シュピールボックス』『シュピーラライ』にハガキが同封されるほか、テレビやラジオで活躍しているジャーナリスト、ドイツ、オーストリア、スイスにある300以上のボードゲームサークル、そして2001年からインターネットで行われ、数千人の愛好者が投票に参加している。
はじめにエッセン市長から金の羽根・模範ルール賞の贈呈。今年は『アブルクセン』が受賞し、ラベンスバーガー社の方とW.クラマー氏が壇上に登った。続いて10位から順番に呼びあげられ、それぞれ出版社とデザイナーが壇上で賞状を受け取る。
感慨深かったのは『ラブレター』で4位を受賞したカナイセイジ氏の登壇。以前にも日本人作品の受賞はあったが、日本人が登壇するのは史上初である。インタビューはなかったが、ドイツ語版の発売元であるペガサスシュピーレの方とともに賞状を受け取り、カメラに囲まれていた。