『キングスポート・フェスティバル』日本語版、10月上旬発売

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ホビージャパンは10月上旬、ラヴクラフトのクトゥルフ神話小説によるボードゲーム『キングスポート・フェスティバル』日本語版を発売する。3~5人用、13歳以上、90分、6000円(税別)。初回分については、プロモ拡張セット「恐ろしい老人」が付属する。
ストラテリブリ社(イタリア)が制作し、コスモス社によるドイツ語版などと共に発売される。作者はイタリア人のA.チャヴェルジオ(『キングスブルク』『ヒュペルボレア』)とG.サントピエトロ(『ホワイトチャペル』)。
プレイヤーはカルト教団の一員となり、邪教でキングスポートの街を支配することを目指す。呪文や建物などの効果を使って力をため、「授け物」を受け取り、妨害する者を倒し、予期できぬイベントに立ち向かう。

やがて丘の頂のむこうに、黄昏のなかで白々と広がるキングスポートが見えた。雪化粧をしたキングスポートには、古風な風見、尖塔、棟木、通風管、岩壁、小さな橋、柳、墓地がうかがえた。急勾配のまがりくねる狭い街路がうみだす果てしない迷路があり、中心部には、歳月の風化からまぬかれている目眩くような丘がそびえ、その頂上に教会がそそり立っている。とどまるところを知らぬ迷宮のような植民時代風の家々は、子供がでたらめにつくった積木の城さながらに、あらゆる角度、あらゆる高さで、あるいは積み重なり、あるいは分散している。細孔あるのみにて足るべき大地に、大いなる穴ひそかに穿たれ、這うべきものども立ちて歩くを学びとりたり」(H・P・ラヴクラフト 『魔宴』(1923) 大瀧啓裕訳)

110枚のカード、79個のリソースマーカー、65個のキューブ、15個のダイスなどコンポーネントも盛り沢山のゲーマー向け作品だ。

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