最後の晩餐(L’Ultima Cena)

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「私がキリストです」「いいえ私が」
最後の晩餐
レオナルド・ダヴィンチの絵画でも有名な「最後の晩餐」。イエスを逮捕しようと紛れ込んでいる律法学者を見つけ出し、弟子たちがイエスを守り切ることを目指す人狼系のゲームだ。弟子たちの中には裏切り者がおり、さりげなく律法学者を助けているかもしれない。
全員に人物カードが1枚ずつ配られる。イエス・キリスト、ユダ、そのほかの使徒、そして律法学者がいるが、はじめは自分以外、誰が何か分からない。
ゲームの進め方は人狼と同じで、3分間の話し合いの後、指差しで追放したい人を1人選ぶ。その後全員が目を閉じている間に律法学者が目を開け、逮捕する人を指差し、その人も脱落する。これを繰り返して、律法学者が先に全員追放されればイエス・キリストと使徒の勝利、イエス・キリストが逮捕されれば律法学者の勝利となる。
人狼と違うところは、アイテムカードが配られ、その使い方がヒントになるところだろう。毎ラウンド1枚ずつ配られ、時計回りにほかの人に渡すことができる。このとき、「裏切りの手紙」がユダのところに来たら必ず渡さなければならなかったり、「浸したパン」だったら誰か1人の人物カードを見ることができたりする。特に、「銀貨30枚」が
ユダのところに渡ると裏切り者となり、律法学者会議に参加して勝敗を共にする。このやりとりで、お互いの正体を探り合っていくのだ。
13人プレイで30分ほど。最初の偶然で律法学者の私が追放されてしまい、もうひとりのdjさんは苦しい戦いを余儀なくされる。しかしユダもどうやら裏切ったようで、展開が読めなくなってきた。肝心のイエス・キリストが一体誰か、味方の使徒さえも全く分からないため、守りようがないのである。後半になると「私がキリストです」と名乗る人が続出しておかしな展開に(笑)。使徒はキリストの影武者になって逮捕されたほうがよいし、律法学者もキリストだと名乗っておけば味方だと思ってもらえる。結局、djさんが世論を誘導しきれず追放され、使徒の勝利となったが、キリストが誰かは最後まで謎のままだった。
最後の晩餐
中村誠/キリスト新聞社(2014年)
5~15人/12歳以上/30分
聖書コレクション:最後の晩餐

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