つながりのひらめき
アイコンでお題を表現して当ててもらうクイズゲーム。フランス年間ゲーム大賞を受賞、ドイツ年間ゲーム大賞では大賞にノミネートされて日本語版も発売された。きわめて分かりやすいルールと、発想の面白さを楽しめるところが評価されている。
プレイヤーが2人1組でチームになり、お題カードを引く。お題カードには3つの難易度で9つのお題が書いてあり、その中から1つを選択。そしてボード上にたくさんあるアイコンに、交互にコマを置いていってヒントを出す。ほかの人は思いついた答えをどんどん言い、当たったら出題者チームとともに得点。これを一周して得点の多い人が勝つ。
これだけのルールだが、ヒントに使うコマの色がポイントで。メインとなるものに「?」コマ、サブとなるものに「!」コマを置き、その属性も色別に表すことができる。例えば「アナと雪の女王」というお題だったら(お題カードには入っていないです)、「?」コマは映画のところに置き、「!」コマは女性のところに置いていくだろう。このコマの選択が工夫のしどころだ。
7人プレイで1時間ほど。「?」を男性、「!」を医療に置いただけで「シュバイツァー博士!」「野口英世!」「正解!」ということもあれば、いくらコマを置いても(いや、置けば置くほど)謎が深まって正解が出ないときも。「相対性理論」「四面楚歌」など難易度が高い。出題者同士がお互いに相談してはいけないことになっているが、相手がコマを置いたときのリアクションがヒントになることもある。「何ですかそれ?」「無視していただいて結構です(笑)」
BGGでは、難易度によって得点を変えたり、制限時間(2分、5分)を設けたりするバリアントルールが提案されている。難易度の難しい問題でゲームのテンポが気になったので、導入してみてもよさそうだ。
Concept
G.ビュージャノ&A.リヴォル/ルポ・プロドゥクシオン(2013年)・ホビージャパン(2014年)
4~12人用/10歳以上/40分