テイスティ・ミンストレル・ゲームズ(TMG社、アメリカ)は今春、新ブランド「コイゲームズ」を立ち上げ、同社の製品の日本語版を発売する。一挙4タイトルが、アークライト社の取り扱いにより8月9日に発売される。いずれも小箱の短時間ゲームで、1500円(税別)という低価格をウリに、一般層への展開を狙う。
TMG社は2009年から活動しているアメリカの出版社で『ホームステッダーズ』『ベルフォート』『グランドフロア』などオリジナル作品のほか、ドイツゲームの英語版も手がけている。海外の出版社が、日本語版専用のブランドを立ち上げるのは過去に例がなく、日本市場が注目されていることがうかがえる。
このたび日本語版となるのは同社の新作で、うち3タイトルは日英同時発売、1タイトルは昨年発売されたばかりの作品だ。今年のゲームマーケット2014春で先行販売が行われた。あなたが気になる作品はどれ?
★陰謀の聖堂騎士(Templar Intrigue)
正体秘匿、断片的情報、推理、あざむき、告発の人狼型ゲーム。2つの陣営に分かれ、一方はフランス(すなわち王)に忠誠を誓い、もう一方は聖堂騎士団にその身を捧げているが、与えられる情報は双方とも同じものではない。さまざまな質問や詰問をし、味方を推理して助けた側が勝利を手中にできる。M.ミンデス作、7~10人用、13歳以上、15~30分、1500円。
★コイン・エイジ(Coin Age)
キックスターターで2013年に発売された2人用ゲーム。地図カード1枚と、同梱のコインだけで遊ぶ。両プレイヤーは手番中、ルールに従ってコインを振り、地図上に1枚ずつ交互に配置しながらマス(州)を支配しあう。各マスの支配は何度もくつがえり、最終的により価値のあるマスをどれだけ支配できたかで勝敗が決する。A.P.マカイヴァー作、2人用、10歳以上、15分、1500円。
★この町は2-4人のボクらにも狭すぎる(This Town Ain’t Big Enough for the 2-4 Of Us)
ウェスタンを舞台にしたタイル配置ゲーム。プレイヤーはカウボーイとして荒野を駆け巡り、柵を張り巡らせて土地を囲み、その土地に自分の焼印を刻むことで自分の権利を主張する。囲みが完成した時、焼印の数が多いプレイヤーが得点するが、その点数はどれだけ他のカウボーイと争ったかで変わる。自分だけ焼き印を刻んでも高得点にはならない。3種類の拡張セットも入っている。S.リム、J.コーミア作、2~4人用、8歳以上、15分、1500円。
★バーグー(Burgoo)
塩辛い肉と野菜でシチューを作るゲーム。シェフであるプレイヤーたちは、試食を重ねて自分のレシピの全食材をシチューに投入し、シチューの完成を目指す。具の種類は同じでも、投入する順番や個数など、各シェフのレシピは全て異なる。ボードゲームを遊び慣れてない人も楽しめる一品。D.マンフレディーニ作、2~5人用、10歳以上、15~30分、1500円。