ボードウォーク岡山店の次に向かったのは大阪のキウイゲームズである。岡山から新大阪までは新幹線で45分、新大阪からは地下鉄で30分、恵美須町駅から徒歩3分のところにお店はある。恵美須町駅で、ジーピーの米川社長と偶然お会いし、2人でお店へ。
キウイゲームズは2011年9月にオープンした。大阪の商業規模は東京の5分の1と言われており、都内にショップが5つやっているならば、大阪でも1つくらいは成り立つのではないかと考えた山崎店長。現在、大阪ではヨドバシカメラやビッグカメラでもボードゲームが販売されているが、細かいところに手が届くのは専門店ならでは。ショップではホビージャパンやアークライトなどの日本語版、メビウスゲームズなどの輸入ゲーム、ゲームマーケットなどで人気の国産ゲームを幅広く扱う。トレンドをいつもチェックし、皆が求めているものをこまめに調達している。私がいる間にも、愛好者のお客さんの込み入った質問に丁寧に答えていた。
ゲームマーケットでの話題性もあって、国産ゲームが人気。『街コロ』はロングセラーとなっており、最近では『ロストレガシー』がものすごい勢いで売れたという。お店の中央には、国産ゲームコーナーが設置されていた。都内のゲームショップでは売り切れてしまったものも扱っている場合もあり、問い合わせを受けて通販も検討しているという。ゲームマーケット大阪でしか入手できなかったダイスゲーム『宴』を購入。
ショップだけでなく、プレイスペースとの二本立てが特徴で、プレイスペースでは常備しているゲームを貸し出しており、現在800タイトルを用意する。実際に遊んでみて、気に入ったら購入することも可能だ。利用料金は30分250円だが、平日は1000円、休日は2000円で1日フリーとなる。広くてゆったりした空間に、すわり心地のよい椅子があり、ゆっくり遊ぶことができる。ドリンクバーが終日300円というのも嬉しい。さらに1ヶ月定期券もあり、プレイスペースから人が絶えることはない状態だという。だから、1人で行っても遊ぶことができる。山崎店長によれば最初の2年は我慢の年と考えていたそうだが、もう少しでその2年が経つ現在、会員が約1,800人と順調である。
お店は日本橋(東京でいうところの秋葉原)の一角にあり、この店舗はメイド喫茶だった場所だという。近くには電機店、同人ショップ、ゲームセンターが並び、ボードゲーム愛好者にとって居心地のよいエリアである。貸出ゲームがあるのでわざわざ持ち込む必要もないが(持ち込みもOK)、それでも駅から近いのはよい。平日の夕方にお邪魔したが、プレイスペースにはすでに10人くらいおり、店舗にもひっきりなしにお客さんが訪れていた。山崎店長の親切な人柄とボードゲームに賭ける情熱によるところも大きいようだ。