日本ボードゲーム大賞の投票部門で1位を受賞した『キャット&チョコレート』のリメイク、『テキサスゾンビーズ』が日本語版で本日発売となった。川上亮 作、ムーンスター社(フランス)、3〜6人用、14歳以上、15分、2100円。
幽霊屋敷探索をテーマにした国産パーティゲーム『キャット&チョコレート』をフランスのムーンスター社がリメイク。そのときに日本語版も同時制作したため、異例の逆輸入日本語版となった。しかも舞台はアメリカ。テキサス大学に通う学生の一団が、軍事基地へ校外学習に行ったところ、そこは麻薬カルテルの秘密実験施設になっており、ゾンビが利用されていた―という設定。
バナナ、カメラなどのアイテムカードを3枚持ち、「目の前にはゾンビの群れ。どうすればこの状況を切り抜けられる?」といったアクシデントを回避しなくてはならない。手札にあるアイテムをどのように活用するかを自由に考えてプレゼン。その方法でアクシデントを回避できたかは全員の多数決で決まる。他の人を納得させるひらめきや口のうまさが重要だ。手札に都合のいいアイテムがあるとはかぎらず、迷回答、珍回答が続出して笑う。
制作の経緯は『ボードゲームナビ』2012-1号に掲載されている(30-35ページ)。同人ゲームとして発売した『キャット&チョコレート』の苦労話から、ヤポンブランドを通した海外への売り込み、テーマ変更の提案、そして日本語版制作までの長い道のりを読むことができる。リプレイつき。
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