みるみるうちにガス欠
12面ダイスを積んだトラックがゴールを目指して激走するレースゲーム。作者のコンラート(『ナゲット』『ヴィーノ』)は最近新作を発表していないが、シュピールボックス(spielbox、ドイツのボードゲーム専門誌)誌でバリアントルールの提案を行ったりしている。
手札3枚からカードを1枚出して自分のトラックを進める。ダイスは燃料になっており、1マス進むたびに1減らし、0になったらスタートに戻らなければならない。
砂漠だからだろうか、コースは『アベカエサル』のように狭く、同じマスには止まれない。ほかのトラックを追い越すには、そのトラックより残り燃料が少なくなければならない。ほかにも、追加の燃料が必要なマスがあり、気がつけば、あっという間に燃料がなくなっている。
カードには、進む/戻るのほかに、ダイスを反転させるカードがある。12面ダイスも上下の面の合計は全て13(6面ダイスは7)なので、2だったら10、3だったら9に戻せる。また、ほかのトラックから燃料を奪うというえげつないカードもある。これと途中の給油所マスに止まって満タンにすることで命をつなぐ。
燃料を奪えるカードがあるということは当然、トップが狙われる。私は序盤順調にいっていたなと思ったら、燃料を奪われて進めなくなり、スタートに戻る羽目になった。再スタートでは、同じく戻っていたtomokさんとバッティングしてまたガス欠。2回戻ったのは私だけで、当然最下位であった。
優勝は、激しいトップ叩きをかわしたcarlさん。みんなが次々とスタートに戻る展開になるとだれるが、誰かが叩かれているうちに力を貯めて、一気に抜き去るが戦略よさそうだ。5〜6人だと1人1台なので、スタートに戻された時点で脱落同然だが、4人以下だと、1人2台うけもつので勝機があるかもしれない。
Der Wüstentruck
C.コンラート/ブレイントラストゲームズ(1995年)
2〜6人用/8歳上/45分
絶版・入手難