カバの子供にエサをやろう(Wir füttern die kleinen Nilpferde)

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効率のよいエサの上げ方
カバの子供にエサをやろう
男の子と女の子のコマを進めて、手持ちのエサを全部カバにあげるキッズゲーム。1983年のドイツ年間ゲーム大賞で美術賞を受賞している。
自分の番にはサイコロを振って、男の子と女の子のどちらかを進める。カバの前に止まったら、カバに1本、手持ちのエサをあげる。ほかのコマがいるマスに止まったら、そのコマの持ち主にプレゼント。こうして一番早く手持ちのエサをなくした人が勝ち。
カバは1本ずつしかエサをもらわない上に5本えさを食べると昼寝してしまうので、ほかのコマがたくさんいるところを入って一気にプレゼントするのがお得だ。その確率を上げるべく、男の子と女の子の位置取りが重要となる。「次は1,2,5,6が出ればエサを上げられるようにしておこう」などというように。
でもそんな先のことを考えているのは大人ばかりで、子供たちは目先のことに集中する。といってもサイコロ運がよくてどんどんさばいていくのである。まず長女がリーチ。「次に4か6が出れば勝ち」などと計算している。そこに長男がプレゼントして逆転優勝。お父さんは、ダントツの最下位(泣)。
コマが大きくて、エサをあげながら回っている雰囲気がよく出ている。ボードは合成皮革のモノクロだが、よく見るといろんな動物が描いてあって、子供たちが観察して楽しんでいた。
Wir füttern die kleinen Nilpferde
R.ヴィティヒ/パールフーン出版(1983年)
2〜5人用/6歳以上/30分
日本語ルール
Edition Perlhuhn:Wir füttern die kleinen Nilpferde

カバの子供にエサをやろう(Wir füttern die kleinen Nilpferde)」に2件のコメント;

  1. うわ、驚きましたまさかこのゲームのレビューとは。
    草を食む子カバのかわいらしさにズゴーンと轟沈されたおぼえがあります。
    こういう、ユルーいテーマ・システムのゲームがうける時代かどうかはさておき、子供の中身って案外変わってないんだなあと、思います。うちが田舎だからですかね・・・。
    そういう意味では、故A・ランドルフ翁は子供のことを考えながら、普遍性のあるゲームをデザインしていたんじゃないでしょうか。ガッチガチのアブストラクトも、まあ、すごく多いですが。
    で、今うちで流行ってるのはイモムシイモムシだったりします。
    パールフーン出版へのリンクです。
    http://www.perlhuhn.de/spieleliste.html
    オンバガッサ帝国ものもまだまだ健在ですね(笑)
    確か「カバにエサ」まだ買えたのでは・・・。ウソだったらゴメンナサイ。

  2. 本当ですね。まだ入手できるとは驚きました。
    ガチガチのアブストラクトも、子供や、あまり先の先を考えない大人(私のような)が遊べば苦しくはありませんね。テーマをどう乗っけるかで、印象もだいぶ変わります。『どうぶつしょうぎ』が動物でなかったら、あそこまで売れなかったのではないかと思います。
    当サイトでは、年間ゲーム大賞のノミネートや特別賞受賞作を紹介する一環としてこのように古いゲームもレビューしています。ご要望がありましたら、ゲームをお送り頂ければ、翻訳してレビューします。

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