デイズオブワンダー社は7日、iPad専用ゲームアプリ『スモールワールド』日本語版を発売した。iTunes App Storeにて800円。
『スモールワールド』は、共存するには小さすぎる国の中で様々な種族が領土争いを繰り広げるファンタジー陣取りゲーム。昨年の夏に日本語版が発売されたボードゲーム版では、アメリカのゲーム100選で大賞、フランスのトリックトラック賞で1位だったほか、ドイツ、オーストリア、日本のゲーム賞に入賞している。
iPad版では大型マルチタッチスクリーンを最大限に活用し、駒の配置といったプレイ中の動作をデジタルボード上で直接行えるのが特長。直接駒を動かすだけで、領土征服や得点計算などはアプリが自動的に処理してくれる。
デイズオブワンダー社では、『チケットトゥライド』などのゲームにIDを添付し、公式サイトでオンラインゲームを遊べるようにしている。先月そのオンラインゲームが2000万回のプレイ回数に達し、2000万回目のプレイヤーに記念品が贈られた。今回のいちはやいiPadアプリ化は、こうした同社のオンライン戦略の一環となっている。
E.オートモン社長は「iPadは、プレイヤーがその存在を完全に忘れられる、初めてのデジタルデバイスだ。iPadを挟んで対面した2人のプレイヤーは、ボードがデジタルであることを気にすることなくプレイに熱中できる。iPadのおかげで、ボードゲームの世界にこれまでとは全く異なる新しい次元が開かれることになるだろう」とコメントしている。
6月より公開されていたVer.0.99からは、バグの修正が行われたほか、AIとの対戦可能な1人プレイモード、横並び対戦のインターフェイスが追加された(バージョンアップは無料)。
・iTunes App Store:Small World for iPad
ほっほぉ、とは思うけど、欲しいかっつうといらんな。
たとえ、iPadを持ってたとしても。
これはiPadボードゲームの始まりでしょう。これだけのためにというとためらいますが、もっと増えると我慢できなくなるかもしれないです。
骨董品のようなボードゲームの魅力にとりつかれているボクが言うのも変ですが、iPadが持つ、ボードゲームとしての、もしくはその媒体としての可能性について考えると、大げさに言えば「戦慄をおぼえます」、別に敵ってわけじゃなくても(笑)
だってできちゃいそうですもん、カ行でゆったら、カボチャおばけ、カルカソンヌ、カラバンデ・拡張入り(笑)、全部やってみたい!Kosmosはローゼンケーニッヒをカンカンに入れてる場合じゃないですよ、即iアプリですよ。
ただ、せっかくだからアナログゲームの、あのゴソゴソと古びた箱から怪しげなコンポーネントを取り出す厳かな瞬間から、チラチラと相手の顔色を伺いつつ震える手でコマの着地点を探ったり、あえて無言でカードをじわっとめくりトドメを刺すあの感じ、暗さ、ユルさ、くだらなさ、その辺をぜひiPadにもituneして欲しいなと。てゆうかそのプレイはどうなんですかと(笑)
iPadでもっとボードゲームが盛り上がればいいなと思います。いや正直それよりも、「コレ4台つき合わせて麻雀やるかっていうと微妙」とか、そういう大きなカベが崩壊するところに立ち会いたいです。
iPadにはその可能性があるんじゃないかなーと。
各メーカーでも話題になっているでしょうね。ラベンスバーガーあたり、デジタル化の子会社をもっていますから、近いうちに何か出してくるかもしれません。日本語版に期待したいところです。
それで、従来のアナログゲームはどうなっていくかというと、電子書籍と同じように、チャンネルが増えることでパイが広がるけれども、一定層は従来の遊び方をし続けると思うんですよね。どうやったって、デジタル機器にはすくいきれないものが残りますから。奇跡のバリアント―間違ったルールで遊んだら妙に面白かったとか(笑)。