子供も大人も心をつかむ
イヌイットの魚釣りをテーマにしたキッズゲーム。1998年にドイツ年間ゲーム大賞キッズゲーム特別賞と、ドイツキッズゲーム賞を受賞。それから10年以上経つが、根強い人気があり、NPOゆうもあの「ゆうゲームズ」にも認定されている。
ダイスを振って、イヌイットコマを移動し、盤面に実際に穴をあけ(挟んでおいたA4用紙を破る)、釣竿を垂らして魚を釣る。穴をあけるときにブスッという音、魚が釣れたときのカチッという音が気持ちいい。魚が釣れなくてスカッというのもまたウケる。
対象年齢は6歳以上だが、ルールを簡単にすればもっと小さい子供でも遊べる。長女・長男と3人で対戦。大漁の漁場を見つけた長女はウハウハで1位。私は大人の読みで大漁の漁場を探し歩いたが、その分釣りができなくて3位。4歳の長男も、最後まで熱中して遊び、大きい魚だ小さい魚だと喜んでいた(魚は金属のボールで、2点になる大きい魚と1点の小さい魚がいる)。
近年、キッズゲームが各社からたくさん発売されているけれども、これと同じくらい面白いものはなかなかお目にかかれない。ドイツ年間キッズゲーム大賞史上でも、群を抜く傑作である。
余談ながら、箱絵をじっくり見るとおかしいので紹介。
雪だるまが持っている道路標識。北極まで250km、南極までは20023km。遠いなあ〜
舌なめずりをしながら釣りをしているクマさん。でもバケツから魚が後ろの穴に逃げてますよ〜!
鼻がノコギリになっている魚が氷の下からギーコギーコ。イヌイットの女の子危うし。コイツも舌なめずりしてませんか?
南極から観光にやってきたペンギンさん。ハワイアンシャツを着て、カメラをぶら下げていますよ。ペンギンは北極に住んでいないって、知ってました?
Kayanak
P.-P.ヨーペン作/ハバ社(1998年)
2〜4人用/6歳以上/20分