リニア(Linja)

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すれ違いの渋滞
黒猫と同じメーカーということで輸入された2人用ゲーム。シュテフェンシュピーレというメーカーは、作者シュテフェン・ミュールホイザーが自身の作品を発表する個人会社である。作者はグラフィックデザイナーだったそうで、コンポーネントが洗練されていて美しい。
細長い箱を開けると、竹棒と赤黒のコマが入っていて目を引く。竹棒を並べてマスを作り、1コマに1つずつ、赤黒のコマを並べてスタート。
ゲームは『バックギャモン』のように相手のコマとすれ違って進むが、進む数はダイスではなく、コマ数で決まる。まず自分のコマを1マスだけ進め、そのマスにいる赤黒のコマの数を数える。その数だけ、自分のコマをさらに進める。
全部のコマがすれ違ったら終了で、ゴールにたどり着いたコマを5点、その手前のマスを遠い順に4点、3点、2点、1点と数える。この合計が高い方の勝ち。
たくさん進むためには、たくさんコマがいるマスに入ればよいわけだが、1マスにいられるコマは6個までという制限がある。6個目になれば一番多く進めるだけでなく、相手がそのマスに入るのをブロックできる。6個目になれるかどうかが勝敗を分けるだろう。
先の先まで読む完全アブストラクトゲームだが、勝利条件はなくて得点勝負であることから、気楽に遊ぶこともできる。収束性もすこぶるよい。
Linja
S.ミュールホイザー/シュテフェンシュピーレ(2003)
2人用/8歳以上/10分

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