まもなく始まる世界最大のボードゲームイベント、シュピール・国際ボードゲームデイズ今年の目玉は何と言っても数独(Sudoku)だろう。(1)ウィニングムーヴズ、(2)コスモス、(3)ノリス、(4)ラベンスバーガー、(5)クレメントーニ、(6)カードチェスインターナショナル、(7)パーカー、(8)ジャンボ、(9)ピアトニクの9社が別々にボードゲーム版の数独を発売する。(参考:Spielboxの特集ページ、Reich der Spieleの特集ページ、TGWのエッセン特集)
各社の特徴は以下の通り。
- ウィニングムーヴズ版は砂時計が落ちる前に早解きを競う。6段階で100問。1?4人。
- コスモス版はあのクニツィアがデザイン。といっても進行はオーソドックスで、手番に1つ、チップを引いて正しい場所に置くだけ。チップが置かれた縦横の列・ブロックに置かれていたチップが多いほど得点が高くなる。ボード裏面は子供用、36マスで動物の絵を揃える。
- ノリス版はソリテアの赤版100問とマルチプレイ用の青版150問。システム不明。
- ラベンスバーガー版もシステムは不明。1?4人。
- クレメントーニ版はイタリアのデザイナー集団ベニスコネクションが制作したもの。3つのルールがあり、チャレンジ数独はチップをめくる方式。1?4人。
- カードチェス版は2人用。列を完成させると1点、ブロック内により多くチップを置くと2点で、陣取りの要素も入れている。1?9の数でなく9つのシンボルマークにし、タイトルも「Sudokutive」と趣向を変えた。
- パーカー(ハズブロー)版はタイムズ紙公認。2人で早解きをを競う。
- ジャンボ版はコマを置いていくタイプ。システム不明。
- ピアトニク版は付属のDVDに問題が収録されている。
もともと日本でパズル雑誌を立ち読みしたニュージーランド人がイギリスのタイムズ紙に紹介し、パズル欄に掲載したところ反響が大きく、各紙に波及したのが始まりらしい。前知識を必要とせず、解くほどに上達し、また頭の体操にもなるというのが人気の原因で、イギリスからアメリカやオーストラリア、フランスやドイツへと広がっていった。新聞のパズル欄だけでなく、書店にも数独コーナーが現れ、オンラインサイトも大いに賑わっている。(参考:Wired News、GlaubeAktuell)
今回の雨後の筍のような乱立ぶりは、ドイツでの大流行を物語ると共に、凋落傾向にあるボードゲームメーカーがチャンスを逃すまいと食いついているような気がした。日本で和訳をつけて売れる可能性は……五分五分かな。
なんともいえません、アブストラクトですから。要チェックです。もしもですが、おのさんはバネストでの販売を期待してますか?
日本のボードゲームファンにはパズルもやるという人が少なくないですから、数独といっても欧米のような目新しさがない(どーせ数独なんでしょみたいな)のが気になります。かといってボードゲームをやらないパズルファンはマルチプレイを受け入れるかわかりませんし。私自身は……どちらでも。