同じくブラフゲームだが、ごきぶりポーカーがブラフゲームに特化しているのに対し、ファブフィブはギャンブルゲームの要素を盛り込んでいる。数の大きいカードを引いて、本当のことを言えば絶対負けないわけで、たとえ998になっても、8を捨てて9を引けばいいのである。また全部捨てて引きなおすというのも博打だ。そんなカイジ的なドラマ性が、このゲームの醍醐味ともいえる。
もっとも、それはクライマックスの話で、序盤から中盤にかけては演技がものをいう。最初から高めの数字を言わなければ自分の首を絞めることになるが、あまりに高すぎれば怪しまれる。550なのに870、それを受け取って0を捨て、551なのに875などと辻褄を合わせる。こうしたウソの連鎖がどこで断ち切られるか、先に脱落しても見ていて楽しい。
今回はかなり飲んでから遊んだが、酔っ払うとブラフが格段にうまくなる人、ど下手になる人に分かれてそれもまた面白かった。