横のラインVS縦のライン
先月開催されたゲームマーケット神戸のレポートが、英訳されてボードゲームギークのニュースにアップロードされた(BoardGameGeek News: Kobe Game Market 2017 Report from Table Games in the World )。その記事へのコメントで、反応が大きかったのがこの作品である。芸無工房から無料配布された作品で、キャッチーなテーマだけでなく、ゲームとしても面白い。ツイッターでは、1日に何十戦もプレイしているという書き込みも見られた。
大統領側のプレイヤーは太平洋とカリブ海がつながるように壁を作り、メキシコ側のプレイヤーはその壁の隙間からアメリカにルートをつなぐことを目指す。『ツイクスト』のようなテイストである。
手番にはトランプの手札から1枚出して、その数字かスートに対応するところにコマを置く。スートは4分の1なので置きやすいが、数は13分の1なのでなかなかおもったところが出ない。出したいカードがなければパスをして、手札を全部取り替えることができるが、そのときに1枚多く引くことができる。
要所要所をめぐる争いがエキサイティングで、あちらを封鎖されればこちら、こちらが通ればあちらと戦局が変化していく。散らして配置していくか、集中して配置していくかの選択もあり、単なる手札運だけではない戦略性もある。ここを置かれれば終わりという場面で、そこをかいくぐる手札が出せると気持ちがいい。1ゲームは15分くらいで、もう1戦したくなるゲームである。
トランプウォール
北条投了/芸無工房(2017年)
2または4人用/15分