もんどり打ってタイル揃わず
制限時間内に同時プレイでタイルを配置し、世界(mondo)の出来栄えを競うパズルゲーム。昨年1年間、新作を発表していなかったシャフトの久々の作品で、今年のニュルンベルクで発表され、日本でもまもなく発売となる。
地球型のタイマーが付属しており、7分(初級ルール)にセットしてスタート。地球が回転して残り時間を知らせる。時間内はずっとカチカチいっていて、時間が終わるとベルと鳴るので心臓に悪い。
順番はなく、全員同時に手早く行う。中央に山になっているタイルから、よさそうなものを取って、各自のマイボードに並べる。使っていいのは片手だけで、前に置いたタイルにつないで置かなければならない。
タイルには水面・森林・ステップ・砂漠の4つの地形がいろんなパターンで描かれており、動物や火山のあるタイルもある。地形が合っていなくてもよいが、地形を揃えて完成させれば得点になり、合わない箇所は失点になってしまう。動物はいるだけ得点。火山は一番多い人が火山の数だけ失点。空きマスも失点になるが、空きマスを残したままラウンドを降りるともらえるチップの得点もある。
ジリリリリ!と制限時間が来たら得点計算。動物、地形、チップ、火山、空きマス、ミスマッチと順番に確認しながら計算用紙に記入する。またタイルを戻して第2ラウンドへ。3ラウンドの合計が多い人が勝ち。
タイルはあちら揃えばこちら揃わずで悩ましい。周囲のタイルが増えると、合うタイルも限られてきて探すのに時間がかかる。むしろそこは後回しにして、別のエリアからやったほうがよいかもしれない。制限時間があるゲームならではの瞬時の判断が求められる。
さらに、毎回ボーナスタイルがめくられ、決められた地形が一番よいと得点、一番悪いと失点という中級ルール(制限時間6分)、ゲーム中にタイルを取って課題に取り組み、達成できれば得点、できなければ失点という上級ルール(制限時間5分)とあり、タイルの構成が分からない初プレイではほとんど太刀打ちできない。
こういうゲームは得意不得意がはっきり出るもので、くさのまさんが市松模様の必勝パターンでダントツ1位。中級ルールでは「湖が一番広い」が出て、tomokさんと私が水面を広げすぎて湾になってしまったり。写真は上級ルールで、パンダボーナスだけは何とか取ったものの、そのほかの得点が犠牲になってしまったの図。
Mondo
M.シャフト/ペガサスシュピーレ(2011年)
1〜4人用/8歳以上/20分
ホビージャパンから発売予定