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スカルクイーン(Skull Queen)

ドボンの悲鳴

スートごとにどれくらい勝ちそうか/負けそうかをビッドするトリックテイキングゲーム。『スカルキング』(2013-14)のシリーズ作品だが、ビッド系トリックテイキングというところまでは共通であとはだいぶ異なる。デザイナーはドラで、『スカルキング』とは違ってシュミットシュピーレ版しか出ていない。

ビッドは自分の渡し板ボードに、4色の海賊コマを配置して行う。配られた手札を見て、まず強いか弱いかで渡し板ボードの表面か裏面を選び、次にスートごとに何回ぐらい勝てそう/負けそうかで海賊コマを配置する。トリックごとにこの海賊コマが動き、ラウンドが終わったときの位置が得点になる。端っこは得点が高いが、予想より勝ちすぎる/負けすぎると海賊コマが渡し板ボードからはみ出すと無得点。

予想が終わったらマストフォローでトリックテイキングを行う。トリックごとに色ごとの首位は海賊コマを1マス進め、最下位は1マス戻す。フォローできなくても、同じ色が2枚以上出ていればその中で首位と最下位を決めるため、最後の1枚まで油断できない。

ジョーカーの最強と最弱があるが、それ以上に予想を困難にするのが各色の8と5である。8がトリックの中にあると、自分が出したものでなくても首位は2マス進み、5があると最下位は2マス戻す。これで一気に得点が増えることもあるが、誰かに差し込まれてドボンになることも。手札がなくなったらラウンド終了で得点を記録し、人数分ラウンドで勝敗を決める。

海賊コマを真ん中あたりに置いてカードプレイでコントロールするのは、一進一退で高得点が期待できない。リスクを負って渡し板の端の方に置き、周囲が落っこちる中で危ない橋をわたって高得点を狙うスリルがたまらない。

Skull Queen
ゲームデザイン:S.ドラ/イラスト:C.アルヴァレス
シュミットシュピーレ(2024年)
2~6人用/8歳以上/30分

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ケーキ入りで難易度アップ『おばけキャッチたんじょうびパーティー』日本語版、7月24日発売

メビウスゲームズは7月下旬、『おばけキャッチたんじょうびパーティー(Geistesblitz Happy Birthday)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:J.ゼメ、イラスト:G.シルヴェーラ、2~8人用、8歳以上、20~30分、1100円(税込)。単体でも、『おばけキャッチ』または『おばけキャッチ2』と組み合わせてもプレイできる。

カードのイラストを見て素早くコマを取るパターン認識ゲーム『おばけキャッチ』の版元発売15周年品。ケーキを導入してゲームの難易度を上げる。

5つのアイテム(『おばけキャッチ』または『おばけキャッチ2』を使わなければカード)のいずれかにケーキコマが置かれる。ケーキコマの置かれたアイテムを取ることになったら、色も形も同じ場合はカードにあるもうひとつのアイテム、色も形も違う場合はケーキを取る。ケーキコマの置かれていないアイテムは通常通り。

例えば「白いオバケと緑の椅子」のカードで、白いオバケの上にケーキが置かれていたら椅子をキャッチし、「緑の椅子と青いネズミ」のカードで、白いオバケにケーキが置かれていたらケーキをキャッチする。ケーキを取ったら別のコマに移動する。『おばけキャッチ』を繰り返し遊んで余裕になってきたプレイヤーは挑戦してみよう。