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シュピール’25:アミーゴ

今年のエッセン・シュピールは例年よりも遅めで10月23~26日。そこで発表される新作を出版社別に紹介する。邦題は直訳で、発売時には変わる可能性あり。

Bohnanza Dahliaボーナンザ・ダリア(Bohnanza Dahlia)

ゲームデザイン:U.ローゼンベルク、イラスト:B.ソーベル、3~5人用、10歳以上、45分。

『ボーナンザ』の豆をダリアにしたアートエディション。イラストは『カスカディア』のソ―ベルが担当した。手札の順番を変えてはならず、交渉と交換で同じ豆を揃えて植え、収入を得る。『ボーナンザ』からのルール変更はなし。

Bohnanza Dahlia

Biddleビドル(Biddle)

ゲームデザイン:R.ツァリンデ&C.ロールフス、イラスト:M.エルト、2~5人用、8歳以上、30分。

「ダイスが全部5以上」「2ペアと1と6」といったお題に対し、ダイスを何回振って達成できるかを、前の人と同じか競り下げていく。無理だと思ったら降りて、残った人がダイスロールに挑戦。宣言回数以内に達成できたら得点、できなかったら降りた人の得点になる。10ラウンドで得点合計を競う。

Biddle

Shadow Cardsシャドウカード(Shadow Cards)

ゲームデザイン:B.カンプ&C.ハヴィランド、イラスト:C.エッフェンベルガー、2~5人用、10歳以上、30分。

はじめに2枚のカードを伏せて出し、獲得ポイントを予想するトリックテイキング。マストフォロー、切り札ありで、獲得したトリックの中から1枚を選んで取り、その数字が獲得ポイントになる。ラウンド終了後、伏せておいた2枚の予想獲得ポイントを満たしていれば得点。3ラウンドの合計を競う。

Shadow Cards

Meister Makatsuマイスター・マカツ(Meister Makatsu)

ゲームデザイン:R.クニツィア、イラスト:S.ミュラー、2~6人用、8歳以上、30分。

忍者をテーマにした数比べゲーム。各自3色1~8のデッキから4枚の手札を持ち、順番に2枚ずつ出して、各色ごとに最も大きい数字を出した人はマイナスポイント。ラウンドが進むごとにマイナスポイントも増え、3ラウンドで最もマイナスポイントの少ないプレイヤーが勝者となる。

Meister Makatsu

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異端審問下で天文学を発展『ガリレオ・ガリレイ』日本語版、9月上旬発売

ホビージャパンは9月上旬、『ガリレオ・ガリレイ(Galileo Galilei)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:T.ヘレク、イラスト:M.ペイチル、1~4人用、13歳以上、50~100分、8800円(税込)。

『SETI:地球外知的生命体探査』『ティーガーデン』の作者がデザインし、ピンク・トルバドール(チェコ)から2024年に発売された。エッセン・シュピールのスカウトアクションで高い評価を得ている。16~17世紀の天文学者となり、天空の観測などを通じて学問発展への貢献を競い合う。

手番には個人ボード上にある望遠鏡を1~3スペース進め、移動先にある2つのアクションを実行する。アクションは、基本的な得点源である「天体や星座の観測」、観測の手助けとなる「彗星の発見」、行動に応じた得点を強化する「大学での講義」など。2つのアクションのうち1つは再び使用できるようになるまで時間が必要であるため、アクションの順番には戦略性が求められる。

「それでも地球は回っている。」この時代、キリスト教に反する先進的な考えは教会から危険視されていたため、アクションの結果、異端審問官がやってくることがある。異端審問官は各自の個人ボードに留まり、そのままにすると評判を台無しにし、ゲーム終了時に得点を大きく減らしてしまう。適宜説得して自分への心証を改善しておこう。

最後の発見カードが出たラウンドでゲーム終了となり、最終決算をして勝敗をつける。自分の計画に基づいたアクションの選択や組み立てと、宇宙へのロマンを引き立てる美麗なアートワークが目を引く戦略ゲームだ。

内容物 プレイヤーボード4つ、人物ボード5つ、ゲームボード1つ、大学階級タイル6枚、アクションタイル24枚、論題タイル6枚、ダイス30個(3色)、木製トークン116個、彗星トークン 28個、カード35枚、開始プレイヤートークン1個、1人ゲームタイル11枚、上級ゲームタイル6枚、ルールブック1部、四分儀タイル34枚