ゲームマーケット2011秋新作評価アンケート結果、1位は『9Tours』
年2回の開催となって秋に初めて行われたゲームマーケット。春のゲームマーケットから半年足らずという短いスパンだったにも関わらず、合計53タイトルの新作が発表されました。
この中でどの作品が面白かったか、当サイトでは昨年の12月2日から今年の1月10日まで、アンケートと実施しました。その結果、有効回答総数172名と前回を上回る多くの方に投票をいただきました。ありがとうございます。
各ゲームの5段階評価を、とても面白い=5〜全く面白くない=1として数値化し、平均の高かった順に並べたものが以下のランキングです。右の数字は評価数を表しています。全投票者の1割にあたる17票以上を掲載しましたが、10位圏内で該当しなかったのは『にゃんぷるレース(にゃんぷる)』3.00/14だけでした。
春のゲームマーケットと比べると全体的に評価は厳しめで、平均で3(普通)を上回った作品は半減。その中で、OKAZU Brandの2タイトルが突出して高い評価を得ています。一番人気だった『9Tours』は「Ninety. & ソンタナオリジナルボードゲームコンテスト」でソンタナ部門の最優秀賞に輝いた作品です。
残念ながらランクインできなかった作品の評価については、製作者からの問い合わせに応じます。フッターのメールアドレスか、左下のツイッターIDからメッセージをお送り下さい。
ゲームマーケット2011秋新作評価(平均)
1.9Tours(OKAZU brand)4.49/72
2.Trick of the Rails(OKAZU brand)4.34/74
3.スローイングトレーダーズ(Hammer Works) 3.90/67
4.見滝原を覆う影(シャドウズ・オーバー・ミタキハラ)(ゾック神社)3.55/42
5.民の見えざる手〜Invisible hands〜(操られ人形館)3.51//57
6.貴族の時代〜メイドパラダイス〜(みさき工房)3.48/62
7.Guild(高天原)3.46//56
8.大商人(カナイ製作所)3.25/59
9.犯人はお前だ!(カジタブリッジ) 3.08/27
10.ジャンケン カードゲーム ファイブ!(ツクルカ)2.97/30
年齢:30代50%、20代36%、40代12%、そのほか2%
性別:男性95%、女性5%
居住地:関東55%、都内28%、東海・近畿12%、そのほか5%
ゲームマーケット参加経験:4回目以上39%、初めて22%、2回目22%、3回目17%
→過去のゲームマーケット新作評価アンケート結果…2005/2006/2007/2008/2009/2010/2011
パックス(PAX)
敵に塩を送るな
紀元前1世紀、剣闘士スパルタクスは奴隷の反乱を起こし、共和制ローマを脅かした。これが「スパルタクスの反乱」である。2年間にわたる戦乱の末、反乱軍は鎮圧され、三頭政治によって平和が訪れた。
このカードゲームでは、その反乱軍となってローマと戦うゲームである。全員ローマ軍に鎮圧されてしまうか、ローマ軍を打ち破って一番の手柄を立てるか。敵はほかのプレイヤーだけではない。
影響力を競うカードは富、艦隊、軍隊、宗教、元老院、土地、陰謀の7分野。まず自分の番にはカードを3回引き、そのうち1回を手札に、1回を市場に、1回を山札に戻す。順番は自由。もっといいカードが来るかなと思って手札に入れないと、それ以上いいカードが来なくてガッカリとか。市場に出したカードも後で入手できるが、お金がかかる。
次に手札から自分の前にカードを出す。各種類1枚目は無料、2枚目は1金、3枚目は2金……と影響力をマスにつれて出しづらくなっていく。収入は毎回少ししか入らないので、市場で買い物などしているとすぐ何も出せなくなる。
自分の前に出したカードは、それぞれ効果をもたらしてくれる。「宗教」はカードを多く引くことができ、「元老院」は収入を増やし、「富」は市場から買うコストを減らす。「土地」か「陰謀」がないと「艦隊」「軍隊」を出せないという縛りある。「陰謀」はこのほかに、最後にローマが勝ったときに反乱軍の裏切り者として勝利するチャンスをもたらす。
ラウンドの最後に、市場の中から何枚かがローマ軍にいく。市場のカードを買わないとローマ軍を強化してしまうし、買えばお金がなくなってしまうしで苦しい。ローマ軍はこのほかに、はじめから裏向きにもっているカードもあって、強さは計り知れない。山札がなくなったらゲーム終了。いよいよローマ軍の全貌が明らかになる。
7つの分野で半分以上、ローマ軍を上回るプレイヤーがいなかった場合、ローマ軍の勝利(=「陰謀」でトップのプレイヤーの勝利)。誰か1人でも上回っていれば、自分の前に出しているカードや所持金で得点を競う。
「宗教」などの特殊効果を先に攻める私とkarokuさんに対し、ふうかさんは序盤から戦力を強化する作戦。資金的に苦しい中でも、無理をして攻める。「土地」の多くがはじめからローマ軍がもっていて、入手難になっていることに気づいたらしい。それに気づかず後回しにしたら、ほしいときに出てこなくて軍隊も艦隊も増やせなくなってしまった。結局反乱軍が勝ち、多くの分野でローマ軍を上回ったふうかさんの勝ち。
「ローマの艦隊が強くなりすぎてるけど、誰か勝てる?」「オレはもう無理、頼む」「こっちも無理そう」「じゃあ頑張るよ」みたいな協力があって苦しくも楽しかった。反乱軍が勝ちそうだと分かるとすぐ、反目が始まるのだが。
PAX
B.アイゼンシュタイン/アイロンゲームズ(2011年)
1〜4人用/10歳以上/30分
テンデイズゲームズ:パックス