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シュピール’13:開幕

10月24日から4日間にわたって、ドイツ北西部のエッセンにてボードゲームメッセ「シュピール’13(SPIEL ’13)が開催される。48000平方メートルの会場に39カ国から828団体が出展し、約15万人の来場を見込んでいる。
ドイツのボードゲーム産業は2013年9月までで前年同期比5%の売上増。多種多様なボードゲームを制作し、世界各国への輸出が売上増の一因となっている。特に近年業界を牽引してきたキッズゲームから、ファミリーゲーム・大人向けゲームが好調で10~15%の成長を遂げ(キッズゲームは8%の増、TCGは11%の減)、近年の好不調の境目となっている年間売上4億ユーロ(520億円)は越える見通しとなっている。
開催に先駆けて23日に記者会見が行われ、主催フリードヘルム・メルツ社のD.メツラー氏がシュピールの概要を説明。フッフ&フレンズ社の新作に登場するコメディアンのK.ヤナール氏が招かれ、ボードゲームへの思いを語った。
その後、注目の新作やドイツゲーム賞についてアナウンスがあり、記者会見の後には各社展示による新作プレビュー。また夜にはドイツゲーム賞の授賞式も例年通り行われた。
メッセ西
今年は改装工事のため、例年とは別のホールで開催される。駅も1つ先の「メッセ西」に
ラブレター
プレビューの入り口すぐに『ラブレター』ドイツ語版の展示。ペガサスシュピーレ
グラスロードとローゼンベルク
新作『グラスロード』と作者のローゼンベルク
スパイリウムとアティア
日本ではすでに発売されている新作『スパイリウム』と作者のアティア
ドイツゲーム賞2013授賞式
今年のドイツゲーム賞、3位以上のデザイナーと出版社

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『BOARD GAME GUIDE 500』11月14日発売

スモール出版は11月14日、ボードゲームガイドブック『BOARD GAME GUIDE 500』を発売する。田中誠著、A5判フルカラー120ページ、1890円。
東京・三鷹にあるボードゲーム専門店「テンデイズゲームズ」の店長・田中誠氏が究極のボードゲームを500タイトル紹介するガイドブック。
ドイツボードゲーム30年史とテーマ別セレクションの2章立て。第1章ではドイツボードゲームの30年という歴史を振り返りながら、それぞれの時代や様々なシーンを彩った印象的なタイトルを年代ごとに分けて紹介する。第2章ではゲスト執筆陣も交え、ゲームの持つ魅力や楽しみ方、デザイナーというアプローチなど様々なテーマでボードゲームについて掘り下げる。
第2章は田中氏のほか正田謙(けがわ)、手稲&つっちー、澤田大樹、田中豊(PANTA)、清水裕樹(シミーズ)、草場純、高田圭、いたる、H.バルトス(リベル・ポーランド)、B.アイゼンシュタイン、P.ハーディングの各氏が執筆を担当した。このほかにコラムやインタビューも掲載されている。
11月4日のゲームマーケットではスモール出版とテンデイズゲームズのブースで先行販売される。購入者はしおり状のテンデイズゲームズのロゴステッカーがもらえる。
(もくじ)
■第1章 ドイツボードゲーム30年史
1980年代/1990年代前半/1990年代後半/2000年代前半/2000年代後半/2010年以降
■第2章 テーマ別セレクション
ドイツゲームの3K/新時代を飾った3人/ドイツゲーム ニュージェネレーション/個性的なデザイナーたち/共作/リメイク/協力ゲーム/リアルタイム系・アクション系ゲーム/軽量級ゲームの魅力/「ドミニオン」以降世代にとってのドイツゲーム/夫婦で楽しむボードゲーム/飲みながら楽しむゲーム/誰も知らないクニツィア/あの名作を忘れてませんか?/ハイブリッド:ユーロとアメリカンの子供たち/ポーランドにおけるボードゲームシーン/ドイツのゲームデザイナーのフェイバリットタイトル/日本ドイツゲームシーンの夜明け/これからのドイツゲームシーンを占う10タイトル/極私的10点満点ゲーム