『レンフィールド』日本語版発売
ニューゲームズオーダーは22日、アメリカのトリックテイキングゲーム『レンフィールド(Renfield)』日本語版を発売した。J.アーネスト作、4~6人用、10歳以上、60分、1000円。B2Fゲームズ(立川)の店頭と、通販サイトI am Factoryのみでの取り扱い。
切り札の決定やトリックの獲得時にコストを支払い、獲得したカードの虫の数が一番少ない人がそのコストを獲得するという、ギャンブル要素のあるトリックテイキングゲーム。1999年にチーパスゲームズ(アメリカ)から発売され、国内でも販売されたことがある。虫を食べる墓荒らしというグロテスクなテーマは、チーパスゲームズの得意とするところだ。
今月オープンした印刷会社タチキタプリントの低予算・少部数生産プロジェクト第1弾として制作された。「手に取りやすいタイトルを低価格で提供する」「品質はコスト内で可能な限り高品質で作る・ロットは少なめ」「お金が使えない分、送付方法・オマケ等は楽しく作る」という哲学にこだわった作品だ。
・B2FGames:タチキタプリント製「レンフィールド」、I am Factory(と一応B2F店頭)で1000円にて販売します。
・タチキタプリント:価格について考える
・I am Factory:レンフィールド
シュピール’13:バルデナイ湖
エッセン・シュピールに参加するのも9回目となり、日がな会場にいても何となく心が満たされなくなってきた。そこで去年辺りから、会期中なのに会場に行かず観光をし始めている。かつては観光したがる神尾さんに「独りで行ってきたらどうですか」なんていっていたのが、メビウスの能勢さんに「おのさん、どうしたんですか?」と心配されるほどである。
観光といってもエッセンは、ドイツの旅行ガイドに1ページあるかないかというほどで、世界遺産の「ツォルフェアアイン炭鉱跡」も正直なところ廃墟でしかない。旧市街を歩き回りながらボードゲームを売っている店に立ち寄るくらいが関の山という感じ。しかし今回は夕方に帰国する関係で、エッセン市内を探すことになった。そこで訪れたのが「バルデナイ湖(Baldeneysee)」。エッセン中央駅からSバーン(近距離各駅停車)で3駅のエッセン・ヒューゲル駅が最寄りである。
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バルデナイ湖は、ルール川をせき止めて作った湖で、1933年に完成した。水力発電設備を備えるほか、カヌーやボートの水上レジャーも楽しまれている。駅を降りると後ろには山、前には湖が広がり、すぐわきにはレストランもある。観光遊覧船は10月上旬までしかやっておらず、船に乗ることはできなかったので、散策することにした。幸い、10月下旬とは思えない温かさで、ドイツ人もたくさん散歩やサイクリングに来ていた。
湖についてすぐに目に止まった橋まで歩き、向こう岸へ。通りかかった人に聞くと、20分ほど歩けば別の駅まで行けるらしい。その前に、お昼の時間だったのでレストランを探してピットイン。「モジ(Moji)」という、ベジタリアンのイタリア料理店だった。ミントティー、おからスパゲティ、ヨーグルトを食べる。
食後は再び散策。湖に沿って遊歩道があり、犬を連れて散歩する人たちとすれ違いながら駅にたどり着く。最初に降りたエッセン・ヒューゲル駅の1つ先、エッセン・ヴェルデン駅だった。中央駅に戻った後、旧市街にある書店でボードゲーム売り場を見た後CDを買って帰る。土曜日のせいか、カフェからマクドナルドから、たくさんのお客さんで賑わっていた。
宿を出発して帰るまで5時間くらいの小旅行だったが、ボードゲームのことをしばし忘れて街の空気を吸うのも悪くない。次は、シュピール会場のすぐ裏にあるグルーガ公園をたっぷり散策してみたい。