日本ボードゲーム大賞2013:投票締切間近
昨年12月から行われていた日本ボードゲーム大賞2013の投票が、6日後の2月12日(水)で〆切となる。まだ投票されていない方はお忘れなくどうぞ。
ネット投票では、投票時にメールアドレスを入力し、自動返信されたメールが届く。ここに記載された確認アドレスをクリックしてはじめて有効となる仕組み。確認アドレスにアクセスせず投票が無効になっていないかチェックしよう。定かでない場合は再投票すれば、前の投票が有効でも再投票が優先される。投票は12日24時まで、確認のアクセスは13日24時まで。
日本ボードゲーム大賞は、ネット投票のほか、全国のショップなどでも用紙による投票が行われている。今週末にゲーム会がある方は、ホームページからPDFファイルをダウンロードして印刷し、みんなで投票してもよい。投票用紙はゆうもあ事務局にFAXで送付できる(切り取り線から上だけを送ればよいので、複数の投票を1枚で送ることができる。FAX番号は投票用紙に記載)。
投票ページを見ると、235タイトルという新作リストに面食らうかもしれない。もちろん、この中の全てを遊んでいる必要はない。1タイトルでも遊んだことがあれば、その1タイトルを投票すればよい。いくつか遊んでいる場合は、5位まで順位をつけて投票できるので、メモ用紙に気になったタイトルを書き出して検討するとよいだろう。
ちなみにこれまでの投票部門では『ラブレター』、『世界の七不思議』、『キャット&チョコレート』、『ドミニオン』、『魔法にかかったみたい』が1位に選ばれている。
・日本ボードゲーム大賞2013:投票ページ
ポルターファス(Polterfass)
樽が立つと縁起がいいとか
樽型のダイス? 立つかどうかのダイスゲーム? やってみるまで何のことやら分からなかったが、やってみて納得した。カップの中に樽を入れて、コースターの上に伏せる。そろりとカップを持ち上げて……樽がたくさん立っていればラッキー! でも1つも立っていないとバーストしてしまう。
樽を振るのは1人だけで、ほかの人はみんなお客様となる。居酒屋の店主がお客様の注文に応じてビールを用意するという設定だ。まずは店主が1回目の樽ロール。立っていた樽の数字が、とりあえず供給される予定の酒ということになる。お客様は注文する酒の量を、カードを伏せてビッドする。たいていの注文は、店主の出した数をお客様の人数分で割って、そこに+1か+2くらい足すぐらいになるが、店主は客がいくら注文しているかまだ知らない。
そこから店主は、寝ている樽の振り直しができる。これによって酒をもっともっと用意して、自分の取り分を増やそうというわけだ。でも欲張ってはいけない。振り直したとき、樽が1つも立っていないと何ももらえずに終わってしまうからだ。カップの中の樽は、最初はたくさんあるのでお互いに支えあって立っているが、数が減るほど倒れやすくなる。この仕組みが絶妙である。また、1つの樽を無効にしたり2倍にしたりするスペシャル樽の存在によって、1回目よりも酒の量が少なくなることもある。
さて、店主がこれでよしとしたら、全員カードを公開して合計する。店主が用意した酒に、合計が間に合っていれば、みんなその分だけもらって(得点)、余った分が店主の取り分。一方、合計が間に合っていなければ、お客様が欲張りすぎたということになり、店主が総取りする上に、一番多く注文したお客様はマイナスになってしまう。
店主としては、余剰分を増やすために上を目指すか、逆に減らしてお客様の注文をバーストさせるかのどちらかを目指すことになる。お客様は「まだまだ行けますよ!」などといって店主を囃すが、乗せられてはいけない。全員が1回ずつ店主をした後で、規定点に達している人がいたらゲーム終了。得点の多い人が勝つ。
5人プレイで30分ほど。お客様の番のときは1点、2点を厳しく刻んで得点するのに対し、店主になると一気に20点も30点も儲かるのが激しい。だから店主でバーストしてしまうと望みはなくなってしまうのだが・・・私は2投目でバーストとか信じられないことが起こり最下位。最後は2人のどちらが勝つかというデッドヒートを制してhataさんの優勝。
ゲームが終わってから、どうやったらうまく樽が立つか、みんなで研究したのは言うまでもない。
Polterfass
A.シュミット/ツォッホ出版(2013年)
3~6人用/8歳以上/20~30分
ショップ検索:ポルターファス