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使徒のそばで最後の晩餐を『イェルサレム:主の年に』日本語版、1月25日発売

IerusalemjCMONジャパンは1月25日、『イェルサレム:主の年に(Ierusalem: Anno Domini)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:C.G.ヒメネス、イラスト:O.アヤイ&E.コロミナス、1~4人用、12歳以上、90分、9900円(税込)。

新人デザイナーによる「最後の晩餐」がテーマのボードゲームで、デヴィル社(スペイン)から今春発売された。ナザレのイエスを信奉する共同体の代表となり、自分の門人をイエスや十二使徒に近い席に着かせることを目指す。

手番にはカードをプレイして、指示されたアイコンで場所アクションと信奉者アクションを行う。場所アクションでは市場・砂漠・山・湖・神殿で資源(石・パン・魚)を獲得・交換・売却し、カードを入手する。信奉者アクションでは門人を晩餐の席に送り込んだり席替えをしたりするなどさまざまなアクションがある。

プレイしたカードはプレイヤーボードに置かれ、カードのアイコンを揃えると、使徒を晩餐の席へと招待して得点が入る。ユダの席は最後に減点になるので注意。ゲーム中のアクションで進むユダヤ議会マーカーが最後まで進むと、キリストの磔刑が決まってゲーム終了。集めた使徒タイル、門人の座り位置、捧げ物、啓示が勝利点になる。

数多くのアクションの選択肢をカードにまとめ、テンポ良くゲームを進められる。キリスト教のストーリーとアイテムが登場し、敬虔な気持ちでプレイできる作品だ。

内容物:聖都ボード 1枚、共同体ボード 4枚(各プレイヤー1枚)、ルールブック 1冊、啓示タイル 4枚(各プレイヤー 4枚)、倉庫閉鎖タイル 4枚(各プレイヤー1枚)、区域閉鎖タイル 3枚(荒野用1枚、山岳用1枚、湖水用1枚)、施しタイル 32枚(各プレイヤー 8枚)、説教タイル 28枚(7種類各4枚)、献げ物トークン 50個、区域アイコン・ディスク 15枚、デナリ銀貨 60枚(額面1 30枚、額面3 20枚、額面5 10枚)、断罪タイル 7枚、追加断罪タイル 8枚(ソロゲーム用)、開始時カード 40枚(各プレイヤー10枚1組)、マハネ・カード 23枚、紀元33年カード 10枚、追加開始時カード 20枚(各プレイヤー10枚1組、2人ゲームおよびソロゲーム用)、概要カード 4枚(3~4人ゲーム用)、概要カード2枚(2人ゲームおよびソロゲーム用)、バラバ・カード 25枚(ソロゲーム用)、イエス・タイル 1枚、使徒 12名(4色:橙3名、紫4名、白4名、銀1名)、門人 60名(4色各15名)、石 30個、麵麭 30斤、魚 30尾、勝利点マーカー 4個(各プレイヤー 1個)、受難マーカー 1個、喜捨マーカー 4個(各プレイヤー1個)

CMONジャパン:イェルサレム:主の年に

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日本語版ボードゲーム発売、年間200タイトル弱に減少

今年1年に発売された海外ボードゲームの日本語版は197タイトルであることが当サイトの調べで分かった。昨年まで4年連続で230タイトル前後を記録していたが、約30タイトル減少した。

Jversion2023

コロナ禍においても高水準を維持してきた日本語版リリースが15%近く下がった背景には、流行り廃りが激しい中で出版社が在庫リスクを嫌い、取り扱いタイトル数を絞り込んだところもあったと見られる。すごろくやの丸田氏は、次々と発売される日本語版を小売店が扱いきれなくなってパンク寸前になり、現在はリリース数を抑える方向に進んでいるという(broad)。当サイトの「国産新作ゲーム」カテゴリーは全リリースを網羅していないものの、前年と比較すると国産ボードゲームのリリース数も減少傾向である。

ドイツ・ボードゲーム出版社協会のH.フッター代表は、『カタン』のようなごくわずかの例外を除き、1タイトルの寿命は2~3年で、売れないものはすぐに消え、その早さはファッション業界並みであるという。「ボードゲームゲーム業界は残酷なほどせっかちです(”Mit Catan auf Siegeszug“)。」ネットで評判が一気に拡散する現代において、これは世界共通の現象といえるだろう。

このような状況下で日本語版新発売といっても、旧作のリメイク・拡張セット・ビッグボックスが多い。「評判が分からず、すぐに誰も遊ばなくなる新作よりも確実に遊べるロングセラーの定番」という意識が出版社にもユーザーにもあるのではないか。完全新作は、メカニクスもテーマも新規性をなかなか打ち出せず、注目を引くのが難しくなってきている。

しかしその中でも各社が厳選した日本語版はヒット率が高い。日本版The One Handredでは、日本語版の新作が2022年の15タイトルから今年19タイトルへと増加。また1万円を超える高価格帯のボードゲームは昨年とほぼ同水準の16タイトルと元気である。幸いにして、遊びたいゲームが多すぎて時間が足りないという状況はまだまだ変わらなさそうだ。

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