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EXIT 脱出:ザ・ゲーム『シャーロック・ホームズの失踪』『異次元の門』『中つ国を覆う影』日本語版、3月29日発売

グループSNE/cosaicは3月29日、謎解きゲーム『EXIT 脱出:ザ・ゲーム』シリーズの新作『シャーロック・ホームズの失踪(Das Verschwinden des Sherlock Holmes)』『異次元の門(Das Tor zwischen den Welten)』『中つ国を覆う影(Schatten über Mittelerde)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:I.ブラント&M.ブラント、1~4人用、10歳以上、45~90分、3080円(税込)。

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ドイツ年間エキスパートゲーム大賞を受賞したシリーズで、『荒れはてた小屋』『ファラオの玄室』『秘密の実験室』『北極の調査基地』『忘れさられた島』『禁断の城塞』『オリエント急行の死者』『呪われた屋敷』『沈んだ財宝』『ミシシッピ川盗難事件』『恐怖のローラーコースター』『謎の家』に続く13~15番目の日本語版となる。

『シャーロック・ホームズの失踪(2022年)』は19世紀ロンドンへタイムスリップ。ある著名なジャーナリストが、「ホームズは詐欺師だ」という内容の記事を発表した直後に殺害された。多くの手がかりが、ホームズこそ犯人であると示している。しかし肝心のホームズは行方不明! あなたたちはワトソン博士に依頼され、事件の真相を探る。もしかするとあの世紀の大悪党モリアーティ教授が背後にいるのかもしれない。(中級者向け)

『異次元の門(2020年)』でDは別次元に飛び、宇宙を股にかけた冒険をくり広げる。ふとしたことから発見した古代の地図は、洞穴に隠された不思議な門へと導くものだった。あなたたちはまず、その門を起動させなくてはならない。しかしこの門はいったいどこに続いているのか? 行く手には、ひたすら海が広がる世界や謎めいた生き物だらけの世界、ありとあらゆる不思議が待ち構えている。(中級者向け)

『中つ国を覆う影(2022年)』はファンタジー小説『指輪物語』の世界が舞台。中つ国は深刻な危機に瀕している。ホビットの青年フロドと仲間たちは、“一つの指輪”を破壊するための旅に出た。しかしその旅は危険にあふれ、あなたたちのサポートを必要としている。魔術師ガンダルフの指示を仰ぎつつ、陰ながらフロドたちを助けよう。果たして、あなたたちは充分な時間を稼ぐことができるだろうか?(初級者向け)

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テクテクポン(Take Take Pon!)

ダイスドラフトでお品をお届け

Taketakepon

たぬきたちがどんぐり・ベリー・お花を集めて森の動物たちに届けるダイスドラフト&ピックデリバリーゲーム。Studio Citrineが『スシタック』に続き、ゲームマーケット2023秋に発表した作品で、新作評価アンケートでは10位に入っている。こちらも硬派なメカニクスと、そこから生み出されるインタラクションとタクティクスが気持ちいい。

箱を2枚つなげたボードは地図になっており、最初のおしごとカード(行き先と、必要な資源が書いてある)をもらい、中央の大きな木からスタートする。ダイスドラフトで手番を行うが、ダイスには4色あり、それぞれもらえる資源や移動ルートが異なるのがポイント(『マルコポーロの旅路』方式)。手持ちのダイスから一斉に1個ずつ選び、スタートプレイヤーが振って、順番に1個ずつドラフトしていく。

資源はプレイヤーボードのカゴかその上に置き、11個までもてるが、ダイスで同じ数字が3つ出ると「嵐」がきてカゴの上の分はなくなってしまう。あまり溜め込まないうちに配達したいところ。ところが、ダイスの色によって移動ルートが異なるために、なかなか目的地に行けなかったり、行っても戻ってこれなかったりする。

ピンクの矢印では「なかよしトラック」のコマを進める。こちらはときどき資源がもらえる上に、ゲーム終了時に、完了したおしごとの色を増やすことができるので疎かにできない。緑のダイスは新しいおしごとをもらうために必要。先の先を読んで、自分が取りたい色のダイスが確保できるか、他のプレイヤーの動向も注視しておきたい(「葉っぱ」を使って色を変えることもできる)。

誰かが4匹の動物に配達を完了したらゲーム終了で、完了したおしごとと、なかよしトラックによるボーナス、使わなかった葉っぱや資源で合計得点を競う。

マップの周辺部はオレンジのダイスでのみ移動でき、しかも一方通行のため、行ったまま帰ってこれない事態が発生。オレンジのダイスを自分が持っていても、先手番の人に取られないような状況を待たなければならないため、それまで別のダイスでできることを用意しておく。このように次にやりたいことを見越して、先手先手を打って行動したいが、取れると思っていたダイスを取られてしまうことも。

4色のダイスドラフトが生み出すインタラクションで、最適な行動は常に変わっていく。立ち往生からトントン拍子に配達が進むこともあって気持ちいい。

Take Take PON! #テクテクポン
ゲームデザイン&アートワーク:あっこ
Studio Citrine(2023年)
2~4人用/10歳以上/42~84分(実際は約40分)