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乱世の豪商(Merchants in Turbulent Ages)

0.1mmの攻防 ゲームマーケットでは時折、目をみはるようなオリジナルアイデアに遭遇する。毎回ゲーム名がブース名になっている佐伯拓也氏のこの作品は、『落水邸物語』(2005年)もそうだったが、「いったいどのようにしてこんなアイデアを思いつくのだろう?」とつくづく感心する。 コマを置いたままで、ゲーム…

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ローマの執政官(Console Romano)

俺様が法律だ! 執政官は、共和制ローマにおいて内政と軍事の両方を司る最高職だった。ローマの将来は彼の手に委ねられている。任期中に、自分が有利になるように、そしてほかの人が得をしないように配慮する駆け引きのゲーム。 カワサキファクトリーが今年のゲームマーケットに出展した国産同人ゲームで、『シチリアの殖…

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落書きプラネット(Scribble Planet)

ありえない星座 昔の人は想像力が豊かだったと思う。台形みたいなのがてんびん座で、「人」の字みたいなのがかに座である。言われてみないと、いや言われてみても分からない。 『落書きプラネット』は、そんな想像力をはたらかせて、点でものを表現し、当ててもらうお絵描きゲーム。今年のゲームマーケット大阪と浅草で発…

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ロバの橋(Eselsbrücke)

そこが思い出せない! 『神経衰弱』などの記憶ゲームは、ゲーマーにはあまりウケない。得手不得手の差が激しいのはもちろんだが、勝敗がゲーム経験に全く関係ないからではないだろうか。ボードゲームをそれほどやりこんでいない人でも、やりこんでいる人に素で勝てる。そういう意味で記憶ゲームは、運ゲームと同じく初心者…

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ルーンエイジ(Rune Age)

戦死者続出でデッキ危機 ファンタジーボードゲーム『ルーンバウンド』の世界で4つの部族が戦いを繰り広げるデッキ構築ゲーム。昨年アークライトが日本語版を発売した。カード枚数が多くて価格が高くなりがちなデッキ構築ゲームでは、3150円という値段はお買い得である。しかもシナリオが4つ入っていて、ゲームの目…

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リサイクル:危機の時代(Recicle: Tempos de Crise)

資金0からのリサイクル事業 連日、お金カツカツのマネージメントゲームを紹介している。お金カツカツでマゾヒスティックに苦しめられるM.ワレスの作品人気のもあってか、魅力を感じるゲーマーが多いようだ。実生活がカツカツでならば、わざわざゲームでまで追体験しなくてもいいだろうにと思うのは私だけだろうか。 と…

Posted in シュピール11 ら行

リサイクル(Lixo?)

ごみ処理法の理想 競りでごみをリサイクルするカードゲーム。『ヴィンテージ』をリリースしたポルトガルのメサ・ボードゲームズから発売された。タイトルはポルトガル語で「ごみ」の意味。 毎ラウンド、コンテナカードが1枚めくられる。コンテナはプラスチック+金属(黄色)、古紙(青)、ガラス(緑)、電池(赤)、燃…

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ラック・オブ・ザ・ドロー(Luck of the Draw)

奇抜な絵で運試し 与えられたお題に奇抜な柄を描いて、後から発表される審査基準で1位を目指すお絵描きゲーム。審査基準が後から発表されるというのがポイントで、どんな風に描いたらいいか分からず、とにかくインパクトを狙ってヘンな絵が続出する。アメリカのゲームライト社から発売された。 最初に「時計」「万里の長…

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レオナルドの謎(The Enigma of Leonardo)

いいスケッチを流すな レオナルドの発明品スケッチを縦横に揃えて、チップを集めるロシアのカードゲーム。ロシアのライトゲームズ社は、初出店となる今年のエッセン国際ゲーム祭に4タイトルを用意しているが、そのうちの1つである(残りの3タイトル『エボリューション:種の起源』『十字軍の王国』『ポーション作りの練…

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ラープを倒せ(Schlag den Raab)

盛り上げどころを心得て シュテファン・ラープというタレントに視聴者がさまざまなゲームで対戦するドイツのテレビ番組をもとにしたボードゲーム。昨年のドイツで一番売れた(20万セット)ボードゲームである。30以上のミニゲームが入っており、その中から何ゲームかをルーレットで選んで交替しながら1対1の対戦を行…