カテゴリー: エッセイ
山形新聞連載コラム(5):ボードゲームでつかむ平等の楽しさ
5月31日の日曜随想掲載分。前回はこちら 。本文には書いていないが、ノンリプレイの理由 の「フラットな状態」もここから来ている。 新型コロナウイルスの感染拡大による巣ごもり生活で、新聞やテレビでボードゲームが毎日のように取り上げられているが、筆者も「ボードゲームジャーナリスト」として数社から取材を…
山形新聞連載コラム(4):パンデミックという協力ゲーム
4月26日の日曜随想掲載分。前回はこちら 。 新型コロナウィルス騒動で「パンデミック(世界的大流行)」という言葉がよく聞かれるようになったが、同じ名前のボードゲームがある。03年の新型肺炎SARSの流行をヒントにしてアメリカのゲームデザイナー、マット・リーコック氏が作った。通常のゲームは、スポーツ…
山形新聞連載コラム(3):家庭をつなぐボードゲーム
3月21日の日曜随想掲載分。前回はこちら 。 新型コロナウィルスで世界的に混乱が続く中、臨時休校・外出自粛による「巣ごもり需要」でボードゲームが注目されている。日本トイザらスではボードゲームやカードゲームなどの売上げが前年同時期4割増、博品館(銀座)ではパズルゲームやボードゲームの問い合わせが増え…
山形新聞連載コラム(2):ボードゲームと語らい
2月16日の日曜随想掲載分。前回はこちら。 先週、東北芸術工科大学(山形市上桜田)の卒業制作展でトークショーがあった。企画構想学科四年の菊池みなとさんが制作した『ぴりか 』というカードゲームについて、商品化した墓石会社ナイガイの米本泰社長と共に「供養」について語り、来場者と一緒に実際に遊んできた。…
山形新聞連載コラム(1):ボードゲームと弱いつながり
地元山形新聞で今年1年、「日曜随想」というコーナーで連載をすることになった。さまざまな立場の筆者5人が交替でコラムを執筆し、その中で私は、「やまがたボードゲーム協会会長」という肩書で、ボードゲームについて書いていく。コアな話でもいいということだったが、読者層を考え、地元での仕事や役職と絡めて、ボード…
『ツイクスト』の権利をめぐって
ランドルフの2人用ボードゲーム『ツイクスト(Twixt)』が2019年、権利関係で決着がつかないまま強行発売された。このあたりの事情を、G.コルネット氏がシュピールボックス誌(2018年第5号)に寄稿している。 TGiWニュース:『ツイクスト』再版プロジェクト、権利問題でキャンセル アメリカ人のラン…
ボードゲーム消費金額2019、平均は16万7千円
当サイトで行ったアンケート「ボードゲーム消費金額2019」の結果を発表します。回答者は103名でした。ご協力ありがとうございます。 今年1年、ボードゲームの購入に使った金額の平均は167,486円。昨年の平均額227,245円から約6万円下がりました。中央値は105,000円と昨年の130,000円…
ゲームマーケット大賞終了に寄せて
2014年に始まり、毎年行われてきたゲームマーケット大賞が、第5回で終了することが秋のカタログで明らかにされた。理由は「ゲームマーケットで発表されるゲームの数が増加の一途をたどっている」「より多様な意見から選ばれる賞を創設したい」の2点。当サイトの管理人は設立当初から審査員を務めており、ほっとした気…
『スーパーマリオパーティ』はボードゲームか?
先日、近くの小学校の「将棋・囲碁・オセロクラブ」にボードゲームの講師として招かれ、いくつかのボードゲームを紹介してきた。1グループ4~5人で何グループかに分かれ、各グループで代表を決め、その代表がゲーム置き場から遊ぶボードゲームを選んでくる仕組み。『ブロックス』、『ウミガメの島』、『ナンジャモンジャ…
ボードゲームカフェは今、日本に何店舗あるのか
ボードゲームが流行していることを示すひとつの指標として、ボードゲームカフェの数が挙げられることがある。最近は、「350店舗」といわれるのを目にすることが多いが、これはおそらく、ボドゲーマの登録数 に基づいているものと見られる(今日現在で346店)。 しかしこのリストを仔細に見ていくと、ボードゲームカ…