フランスのボードゲーム賞であるトリックトラック(Tric Trac)は、2007年の金賞に『フィレンツェの匠』を選出した。
トリックトラック賞は2001年から始まり今年で7回目を迎える賞。インターネットを中心に、一般投票と審査委員投票の複合によって決められている。
『フィレンツェの匠』は2000年にアレアから発売され、ドイツゲーム賞3位、ゲーマーズチョイス賞優勝と高い評価を得た。2006年にイラストも新たに再販されたときには、外国の出版社でも同時発売。先ごろ発表されたオランダゲーム賞に並んで、フランスでの受賞は外国での再評価を表すものであろう。
フランスではイスタリ(Ystari)社が取り扱う。イラストもイスタリ社のC.デマージュ氏が担当。『ケイラス』、『イスファハン』などと並んでフランスのフリークゲーマーにうまく浸透した模様だ。
銀賞にはD.ヘンの『将軍(Shogun)』、銅賞には『大聖堂』が入賞した。その他ファイナリストは以下の通り。
【トリックトラック賞2007】
金賞:フィレンツェの匠(Les Princes de Florence / W.クラマー、R.ウルリヒ)
銀賞:将軍(Shogun / D.ヘン)
銅賞:大聖堂(Les Piliers de la Terre / M.リーネック、S.シュタドラー)
ファイナリスト:バトルロア、ケイラスマグナカルタ、アーカムホラー、インペリアル、ノートルダム、ピッチボウル、タルバ
・Tric Trac: Tric Trac d’Or 2007, les resultats !
・TGW:『チグリス・ユーフラテス』『フィレンツェの匠』再販