F.フリーゼ

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ブレーメンの地方紙にゲームデザイナー、F.フリーゼを紹介する記事が載っていたので訳出。
フィッシュ・フルッペ・フリカデル〜デザイナーF.フリーゼ〜
フリーデマン・フリーゼは、よいゲームのためとあらば自分のエコロジー主義すら捨てて原子力発電所も作る。とりわけ自分が考えたボードゲームならばなおさらである。『電力会社』では一番大きな電力網を作り、一番お金を儲けた人が勝つのだ。
フリーデマン・フリーゼは37才、実際の生活もゲームデザイナーとして暮らしている。すでに27タイトルのゲームを発表し、一部は自身の「2Fシュピーレ」から発売している。『看板娘(Fische, Fluppen, Frikadellen)』や『むかつく友達、行きたくないパーティ(Fiese Freunde, Fette Feten)』などの作品があるが、最も成功したのはやはり『電力会社(Funkenschlag)』で、ポーランドでは年間ゲーム大賞も受賞した。
アメリカ、チェコ、スロヴァキアでも、このゲームはとても好まれているという。1月には韓国とフランスで発売される予定だ。すでに30,000セットが世界中で売れた。「10,000セット以上売れるのは、大きなメーカーですら上々の成績なんだよ」とフリーゼは言う。インターネットで行われた世界中のフリークによる評価によれば、このゲームは最近2位に選ばれた。『電力会社』はフリーゼにとってこの業界でいうところの「パンとバターのゲーム(定番ゲーム)」となり、これによって失敗を乗り越えることができた。というのも、フリーゼは言う。「絶対失敗作にならないという保証はないからね。」
彼は自分の作品が店ざらし品にならないよう、基本的な準備の段階から努力している。「普通の消費者は1年に1つか2つしかゲームを買わないものさ。」彼はよく知っている。「そこで私はもうずっと考えなければならないんだ。どうして私のゲームがそこになければならないかって。」ゲームのアイデアはタイトルにマッチし、イラストもピッタリでなければいけないし、ルールブックは分かりやすくなければならない。あるゲームのアイデアを思いついたら、夜の2時でもパソコンに座る。数学科卒であり、イニシャル「F」とともに緑色の髪もトレードマークにしている彼は、まず自分自身でテストプレイする。「ソロプレイで難しいのは、ブラフをかけなければならないときぐらいのものさ。」それから友人を毎週行われるゲーム会に呼び、彼の発明品を紹介する。「大切なことは何より、ゲームが最後まで崩壊しないでもつこと」とフリーゼは言う。
もう子どものときから熱狂的なゲーマーだった。でもすぐに『モノポリー』や『リスク』は退屈すぎるようになった。村からブレーメンの街へ引っ越したとき、より複雑なゲームを知って愛好するようになる。彼が一人で週末にノミの市で買った100タイトルのゲームは、今日の1200タイトルにも上る広範なコレクションの礎となった。22才で彼は最初のゲーム『斡旋屋(Wucherer)』を作ったが、タイトルの「F」にこだわり始めるのはこの後である。
『フィロー(Filou)』は彼の最新ゲームで、ネコをテーマにした8才以上の子ども向けカードゲームだ。2008年2月のニュルンベルグおもちゃ見本市では動物クイズ『動物誌(Fauna)』を発表する。動物が原則として買い手に気に入られることが多いということはフリーゼも分かっているけれども、両方が『パンとバターのゲーム』になるか失敗作になるかは予想できない。『電力会社』については来年50,000セットに達すると彼は見込んでいる。「古典になる素質はある」とフリーゼは自信をもつ。電力財閥はもう、クリスマスのために特別版の契約を結んでいる。
ad hoc news: Fische, Fluppen, Frikadellen

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