1位を受賞したルイ14世は、昨年秋に試作品が発表されたときから評価が高く、ドイツのゲームサイトでも、複雑さの点でやや遊びにくいものの、毎回毎回異なる展開があり、繰り返し遊べる魅力をもった戦略性の高いゲームとして軒並み高い評価を得ている。SpielphaseとH@LL9000は6段階で5、Spielteufelは10段階で8、SpielonautとStartspielerは最高の評価となっている。
国内では紋章と使命カードによる運の要素*1をマイナス評価する声もあるが、どんなに大人向けのゲームでも運の要素をしっかり入れるドイツゲームの風潮にあっては意図的なものかもしれない。
これでドイツゲーム賞は過去8年、チグリス・ユーフラテス、ティカル、タージマハル、カルカソンヌ、プエルトリコ、アメンラー、サンクトペテルブルク、ルイ14世というようにハンス・イム・グリュック社とアレア・ラベンスバーガー社がほぼ交互に取っていることになる。カタンの登場によって進展したドイツのフリークゲームレースの10年。新たに参入できるメーカーはもうないのだろうか。
さて、今回のドイツゲーム賞で10位までのリストを見ると、ドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされた5タイトル(2,5,6,8,10位)以外は、年間大賞で推薦リスト*2と全く重なっていないことに気づく。昨年はサンファンとアッティカが重なっていたのに、年間大賞の審査員と一般ユーザーの認識の乖離が目立つ結果となった。
重ならなかったのは1位となったルイ14世をはじめマニラ、ウボンゴ、キャメロットを覆う影、ツァヴァンドールの王笏。これらは影響力の大きい年間大賞の広報を全く受けることなく口コミで人気が広がって入賞したのだから、相当な実力があると見るべきだろう。いずれもぜひ遊んでおきたい。
ある程度ルイ14世やりこんでみて思ったのですが。紋章ボーナスがあるお陰で、見えている要素のカウントで少し足りなくても、最後まで勝負を諦めない気持ちになりますね。結果的に、早々の脱落者を出すことなく、緊迫したゲームにすることに貢献していると思います。
そうですね、私も同じようなことを考えていました。陣取りゲームでありがちなあからさまなトップ叩きを防ぐことができるでしょう。http://www.tgiw.info/report/050427.html