ボードゲームの世界最大イベントであるエッセン・シュピール’17が10月26日(木)から4日間にわたって行われる。
このページでは、新作情報を各出版社のウェブサイト、ニュースサイトから翻訳したものである。日本に比較的入りやすく、よく知られている出版社を中心に紹介する。ゲーム名は直訳で、後に輸入販売されるときには別になる可能性もある。
例年1番最初に情報を揃えるアミーゴ社から。発売は9月なので、エッセン・シュピール前に国内発売されるかもしれない。
ザム・ブカの仲間(Sam Bukas Bande)
デザイン・榎智洋、3~5人用、8歳以上、20分。
ちゃがちゃがゲームズ(福井)から2014年に発表された『ダンゴーダンジョン』のドイツ語版。各プレイヤーは1~6の攻撃カードをもち、敵カードの山札から1枚めくる。各プレイヤーは相談の上、1枚ずつカードを裏にして出す。全員同時にオープンして数字を合計するが、バッティングしたカードは除外される。合計が敵カードの防御力以上ならば宝石が分配されるが、一番多く宝石をもらえるのは数字の低いプレイヤーである。しかし敵の防御力が上回っていると、一番数字の低いプレイヤーが宝石を取られてしまう。12ラウンドで最も多く宝石を集めたプレイヤーが勝利。
美しき??(Schöne Sch#!?e)
デザイン・T.ギムラー、3~7人用、8歳以上、20分。
同社から発売されていた『ゲシェンク』のリメイク。各プレイヤーはチップをもち、33枚のカードから24枚を取ってテーブル中央に山札にし、1枚をめくる。手番にはそのカードを取って自分の前に置くか、カードを取らずにチップをカードの上に置く。順番に回り、カードを取ることにしたプレイヤーはその上のチップも獲得する。24枚のカードが全て取られたらゲーム終了。カードの数字だけ失点だが、数字がつながっていればそのうち一番小さい数字だけの失点ですむ。チップは1枚1点で、合計失点の少ないプレイヤーの勝利。
欲望(Gier)
デザイン・A.プフィスター、2~5人用、8歳以上、15分。
1つの数字のカードを6枚揃えるカードゲーム。7枚の手札を持ち、時計回りにプレイする。手番には手札から1枚を場に出し、誰か1人の手札から1枚ずつ好きなだけカードを引く。同じ数字のカードを引いてしまったらバーストで、カードを全て返さなければならない。その前に引くのをやめれば、引いたカードを自分のコレクションに加えられる。手札の中にはペテン師カードが1枚あり、それを引いていればさらに1枚を相手のコレクションから追加で1枚を取ることができる(ペテン師は相手に返す)。毎手番、コレクションから1つの数字のカードを全部捨て札にしなければならないが、残ったカードの中で先に6枚揃えたプレイヤーが勝利する。
パーラノイア(Paaranoia)
デザイン・J.アーネスト&P.ピーターソン、2~8人用、8歳以上、15分。
テンデイズゲームズから5種類のデザインで日本語版が出された『ペアーズ』のドイツ語版。1のカードが1枚、2のカードが2枚……というカード構成でいろいろなルールを遊べる。基本ルールは全員に1枚ずつカードを配り、数字の一番小さいプレイヤーから始めて、カードをもう1枚取るかパスするか選ぶ。誰かの前に同じ数字のカードが2枚になるかパスをしたらラウンド終了で、そのプレイヤーが失点。失点の合計が最も規定点を超えたら敗北となる。
ドルイド(Druids)
デザイン・G.ブルクハルト&W.レーマン、3~5人用、10歳以上、45分。
カードを上手に集めるトリックテイキングゲーム。13~15枚の手札でマストフォローのトリックテイクを行い、獲得したカードは色別に分けて自分の前に重ねて置く(1回のトリックで同じ色を複数枚取ったときは小さい数字を上にする)。誰かが5色全部を集めたらラウンド終了で、そのプレイヤーは-3点、ほかのプレイヤーは自分の前に重ねてあるカードの一番上の数字だけ得点。5ラウンドで合計点数の多いプレイヤーの勝利する。
カレイダイス(Schollen Rollen)
デザイン・R.クニツィア、2~8人用、8歳以上、20分。
テーブル中央にあるカレイをできるだけ多く捕まえるダイスゲーム。手番には4つのダイスを振り、魚のマークの数だけテーブル中央のカレイを網に入れる。獲物を2倍にする目や、ほかのプレイヤーからカレイを奪う目もある。ダイスを振るたび、魚を確保して手番を終えるかもう1度振るかを決める。魚のマークが出なければバーストで、網の魚は全部逃げてしまう。こうして中央にあるカレイがなくなったとき、一番多く捕まえていたプレイヤーが勝利する。
メモダイス(Memo Dice)
デザイン・H.シャフィール、2~4人用、8歳以上、20分。
カップの中に入っているダイスを覚える記憶ゲーム。手番にはダイスを1つ選び、それを振って、出た目の色と同じカップで覆う。ダイスには色だけでなくイラストが付いており、全員、何のイラストだったかを覚えておく。すでに使われているカップの色が出るか、最後のダイスが振られたら、金のカップで覆う。そうしたら最初に使ったカップから、中に入っているダイスのイラストは何かを当てていく。当たっていればカップをもらえ、外れれば左どなりのプレイヤーがカップを受け取って手番が移る。カップは1つ1点で、金のカップは2点。これを繰り返して規定点に達したプレイヤーの勝ち。
レディーボーン(Ladybohn)
デザイン・U.ローゼンベルク、3~5人用、10歳以上、45分。
2002年にルックアウトシュピーレから発売され、2007年にアミーゴ社から一般発売された『ボーナンザ』シリーズの作品。スタンドアローンで遊べる。マメにオスとメスがあり、メスのマメが一番上にあるときに収穫すると収入が高い。また赤ちゃんマメが入っており、これが一番上にあるときは収入がなくなるが、同じ畑にあるメスのマメを2枚上に上げることができる。
スニーキーカード(Sneaky Cards)
デザイン・C.ボースト、1~人用、12歳以上、15分。
2015年にゲームライト社から発売されたカードゲームのドイツ語版。「誰かと一緒に携帯で写真を撮る」「誰かにコーヒーをおごる」などといったミッションカードが入っており、普段から持ち歩いて実際に達成することを目指す。達成したらそのカードを相手にプレゼント。カードには「サプライズ」「創作」「ケア」「コンタクト」「成長」の5つのジャンルがある。
リーフの深いところで(Tief im Riff)
デザイン・A.ランドルフ、2~6人用、5歳以上、20分。
1993年にヘルダー・シュピーレから発売された『ハーメルンの笛吹(Der Rattenfänger von Hameln)』のリメイク。キッズ向けの協力ゲームだ。熱帯魚たちがドクターフィッシュ先生によってサンゴ礁のリーフ探険に送り込まれる。楽しく向かう熱帯魚たち。そこでは4匹の友達ができるだけ一緒にいるようにしよう。そうすることでより多く発見できるだろう。正しい道を選び、全部の海の生き物を見つけられるように熱帯魚たちを手伝おう。