アークライトは10月5日、浪費して遺産を誰よりも早く使い果たすという異色のボードゲーム『おかしな遺言(Last Will)』日本語版を発売する。V.スーヒイ作、2~5人用、13歳以上、45~75分、4,830円。
大金持ちの叔父さんが莫大な財産を遺して亡くなった。遺言には「遺された財産は、お金を最も楽しく使える者に遺したい。親族たちに一定の財産を配り、最初に全てつかいきった者に残りの財産全額を相続させる」。今、財産獲得を賭けた未曾有の浪費合戦が始まる。
パーティの開催、豪華な晩餐、贅沢品のショッピングと、内容は豪快だが、ゲームシステムは手番順とアクション数の管理がカギを握るシビアな作り。いち早く破産するには、綿密なマネージメントが要求される。また、所持金を増やすことが目的のゲームが多い中、逆にお金をどんどん使うのは非日常的で現実離れした感覚が楽しめる。
オリジナルはチェコ・ゲームズ・エディションで、2011年に発表された。作者のスーヒイは『20世紀』『シップヤード』などを制作し、V.フヴァチル(『ダンジョンロード』『スルーザエイジ』)と共にチェコの代表的なデザイナーとして知られている。
日本国内では英語版・ドイツ語版が流通していたが、カードのテキストが全て日本語になったことで、フレーバーも楽しんでプレイできるだろう。