荒らすつもりはないけれど友達ほしい
SNS上でファンを集め、友達を増やすイタリアのゲーム。足の引っ張りあいが生々しい。
手番にはほかの人を1人指名して挑戦する。お互いに手持ちのファントークンをコイントス。ファントークンは表が「いいね!」、裏が「ないわー」になっており、「いいね!」の多いほうが、相手のファントークンを奪う。これはSNS上で荒らし(荒らすつもりはないだろうが)が誰かのページに書き込んでファンを奪うことを示している。
手番になったら、1人指名して挑戦する(「ディスカッション」)。お互いのファントークンをコイントスして戦うが、このとき、お互いにファントークンの報酬を交渉して応援を頼むこともできる。コイントスの結果が思わしくなかったら、応援を願おう。
応援を頼んだがために、相手側も応援を頼んで大量のファントークンが投じられることになるのは常のこと。応援したことが裏目に出て負けてしまうも。炎上感があってリアルだ。
このときカードをプレイして、「空手家=引き分けでも勝つ」などのプロフィールカードの特殊能力を使ったり、「友達申請」でファントークンを奪ったり、「強制終了」で自分の陣営が有利なところでやめさせたりできる。誰でもいつでもカードを出せるので、タイミングを見計らって出そう。裏工作に工面する姿が涙ぐましい。
勝敗が決したら、勝ったほうが負けたほうからファントークンを取る。ファントークン3枚でお友達カード1枚を「購入」(泣)。お友達カード4枚で勝利となる。ただし、お友達カードを購入できるのは「ディスカッション」に参加した人のみ。
お友達カードが3枚になってリーチすると、誰も味方についてくれなくなる。しかも応援も頼まれなくなるので、お友達も購入できなくなる。そのうち皆がリーチするから、自分の手番にカードプレイを駆使して頭ひとつ抜け出せるかがカギである。
5人プレイで1時間。4人がリーチして混戦模様となった中で、carlさんがとっておきのカードで一気に決めて勝利。SNS中毒への皮肉がたっぷりのバカゲーだが、カードを使うタイミングにちょっとしたスキルが要求される。
Like: The Social Game
M.アルミーニ、M.ピエランジェリ/クラニオ・クリエーションズ(2012年)
3~8人用/10歳以上/30分
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