ネクストステーション・ロンドン(Next Station: London)

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4路線のネットワーク

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ロンドンの地図に地下鉄4路線を引いていくフリップ&ライトゲーム。デザイナーはオーストラリア人のダンスタンで、『マイシェルフィー』『モニュメンタル』『バブルストーリー』『アドベンチャーゲーム』シリーズと、重量級からキッズゲーム、謎解きに至るまで実に幅広い作品を発表している。数多の紙ペンゲームがある中で、「4色で書き込む」という新機軸で独自性を打ち出し、写真映えもよい。紙ペンゲームの進化は、重量級化だけでない。

4ラウンドで4色の地下鉄路線を各自のロンドン地図に書き込む。色鉛筆はラウンドが終わるたびにそれぞれ左隣のプレイヤーに渡し、各色はスタート地点が異なる。これによって紙ペンゲームによくある「みんな似たような結果」が回避されている。

11枚のカードを1枚ずつめくり、出たカードのマークの駅につなぐ。「分岐カード」がめくられない限り、両端しか伸ばすことができない。11枚のカードのうち赤色の5枚が全部出たらラウンド終了。最終的に5~11個の駅につなぐことになる。

各路線の得点は、(つないだエリア数)×(1エリアの最大駅数)+(テームズ川を渡った回数)×2である。1エリアを密にしつつ、遠くのエリアまで広げなければならない。さらにゲーム終了時には、路線を繋いだ観光地と、複数路線が乗り入れた駅も得点になる。最大の4路線乗り入れは、相当狙っていかないといけない。

ほかに上級ルールでゲームごとに変わる共通目標や、色鉛筆に紐付けられた特殊能力を加えることもできる。

紙ペンゲームにありがちなソロプレイ感の強さはあるものの、「四角来い」「四角はやめて」「三角はあと1回しかこないよ」などとカードをめくるたびにみんなで念じる一体感で十分補える。終わってからお互いの地図を見せあって「テームズ川わたりすぎ」「四路線すげえ」などと称え合うのもまた楽しい。

Next Station London
ゲームデザイン:M.ダンスタン、イラスト:M.モリン
ブルーオレンジゲームズ(2022年)
1~4人用/8歳以上/25~30分

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