星雲社は6月14日、『ボードゲーム教育』を発売する。著・加賀俊介、230ページ、1750円(税込)。
ボードゲームを通した学級経営を行ってきた小学校教師がクラウドファンディングで出版した書籍。「ボードゲームは最強の教育ツール」というスタンスで、実際の作品を挙げながら実践例を記す。
ボードゲームの教育効果を、繋ぐ力、説明する力・聴く力、対話する力、受け止める力・質問する力など20に分け、それぞれ具体的なボードゲームのタイトルを挙げて、エピソードと効果に分けて紹介。学級崩壊していたクラスを改善した話や、海外から来た子との言語を超えたコミュニケーションを生み出した話など興味深い事例が並ぶ。
紹介されているゲームは『ハゲタカのえじき』『ナンジャモンジャ』から『ボブジテン』『ワードウルフ』『ザ・マインド』『みんなでぽんこつペイント』など幅広く20タイトル。知育効果を強調せず、きわめて自然に、時には失敗談も交えて、子どもたちが自然に楽しく遊んでいる様子を描いている。
教育関係者や保護者だけでなく、ボードゲーム愛好者にとっても、ボードゲームを遊ぶとはどういうことか再確認できて参考になることが多そうだ。